長く寒い冬が終わり、暖かく心地の良い春を迎えようとしています。春は卒業式や入学式、また入社式や人事異動が行われます。出会いと別れの季節、そして「始まり」の季節です。皆さんはどのような春を迎えるのでしょうか。
さて新極真会では、春の恒例行事として昇段審査会（3/9於総本部道場）が開催され、世界各地から１９名の受審者が昇段に挑戦します。常に述べているように私たちは武道を追及する団体です。この点において、厳しい稽古こそが全てに優先されます。新極真会では、昇段に厳しい基準を設けています。それは私たちが「自分自身に厳しくある」ことを大切にしているからに他なりません。この昇段審査会に挑戦する１９名の皆さん、是非日頃の稽古の成果を発揮して、自分の目標に到達して下さい。
また、この審査会の開催にあたって、ＷＫＯ審査委員や技術委員の師範方、特に海外から来日して下さる師範方には心から感謝と敬意を表します。本当にありがとうございます。
最近、新極真会では新しい支部長が数名誕生しました。なかでも、塚本徳臣支部長、石原延支部長、多田修一郎支部長、阪本晋治支部長、またロシア地区のカラシューク・ビクトール支部長などは世界大会やワールドカップで好成績を収めた世界トップクラスの選手たちです。こうした強く新しい世代が新極真会を支える支部長の一員に加わったことは非常に喜ばしく、そして心強く感じる次第です。彼らが新極真会に新しく、新鮮な風を吹かしてくれることを期待します。
さて、来年は第４回カラテワールドカップです。近年の世界的な競技力の急伸などを理由として、男子各階級の出場枠が増大されました。世界各地でも地域代表選抜戦がスタートしているようですが、日本でも第２５回全日本ウエイト制大会より選抜戦を開始します。各地域を代表する優秀な空手家が世界一の座を賭けて魂をぶつけ合う、権威ある素晴らしい大会にしたいものです。大会を成功に導くために皆さんの力強い応援とご支援をお願いします。
新極真会代表 緑健児
WKOニュースレター3月号より抜粋