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際立った日本選手の奮闘

2011.11.01
代表メッセージ

皆さんのご協力のおかげをもちまして、第10回世界大会及びその関連行事の全てを成功裏に終えることができましたことに心からの感謝を述べます。

今大会の開催国であります日本は、今春、東日本大震災による甚大なる被害を受けました。国民が一丸となり復興に立ち上がるなか、世界中から多くの同志が来日し、手を添え、力を貸し、勇気を与えてくれました。皆さんが来日して下さったお陰で、今大会が開催できました。本当にありがとうございました。

選手の皆さんも本当によく戦ってくれました。今大会に向けて精一杯努力精進されたことと思います。世界中の空手家が一堂に会し、空手最高峰の技を競い、火花を散らして鎬を削る魂の戦いは観る者すべてに感動と興奮を与えてくれました。そして一旦、厳しい戦いを終え、勝敗を決したのちに笑顔で互いに礼を交わす武道精神には清々しさを覚えました。戦いを振り返れば、どの選手も実力伯仲、その差は紙一重と言えるでしょう。そんな戦いを制した、塚本徳臣選手、将口恵美選手、優勝おめでとうございます。特に塚本選手は最年少と最年長世界チャンピオンという記録を樹立しました。二人ともよく戦い抜きました。

今大会に関して言うならば、世界各国各地域の選手たち以上に、日本選手団の奮闘が際立った気がします。「どん底から這い上がる」。そうした震災復興への強い意志、そして精神力を感じさせてくれた気がします。また、多忙な仕事の合間を縫って特別演武を披露して下さったドルフ・ラングレン先生には本当に大会に華を添えていただきました。音楽家長渕剛さんがプロデュースしてくださった音楽とのコラボレーションは、空手の持つ醍醐味と可能性を感じさせてくれました。お二方の友情にも感謝申し上げます。また、南里師範率いる少年演武団も元気よく、素晴らしい美技の数々を披露して下さり、ご来場の皆さまも驚かれていたようです。

今回は観戦していただいた皆様のマナーの良さは素晴らしくとても感激しました。武道の大会らしく、マナーを守って応援してくれました。まさに第10回記念大会に相応しく、選手と観客、そして関係者が一心同体となって作りあげた大会の成功を心から誇りに感じます。

さて、今大会に付随して国際会議や空手セミナーも開催されました。会議では役員改選が行われ、WKOの一層の発展を目指す顔ぶれが揃いました。やはり民主的な組織運営を柱に置く私たちは、合議と対話に重きを置いています。短い時間でしたが、有意義な話し合いができたと自負しています。私たちが、私たちの手で、私たちの未来を、私たちが決めていきました。さあ、皆で一丸となってその道をあわてず、確実に歩んで参りましょう。

また、大会後の世界空手セミナーにも約300名が参加してくれました。やはり私たちは空手家の集団。道着を着て、気合を入れて汗を流す。こうした原点に回帰することで、自分が自分らしくあることの大切さを痛感します。このセミナーに際して、審査委員会及び技術委員会の皆さんのご尽力に心から感謝します。セミナー最後の打ち上げパーティーは楽しく、大変盛り上がりました。「Shinkyokushin, One Big Family」を肌で感じることができた忘れられない思い出深い一夜となりました。今回は天候も良く、きれいな富士山も望めました。まさに私たちのがんばりに対するご褒美であると言えましょう。皆さん、本当にお疲れ様でした。

最後になりましたが、空手W杯ロシア大会のドーピング検査で違反物質が検出されたマリウス・イラス選手ですが、その処分を巡って検出された物質の内因性が争点となっていました。その物質の世界最高権威である教授の検査の結果、その内因性が立証され、処分保留となり世界大会への出場が認められた次第です。マリウス選手も非常に苦しい日々を過ごしたことと思いますが、この検査や調査にあたってくれたドーピング委員会の皆さま、そして欧州委員長のクン師範の苦労を忘れてはなりません。こうした陰の尽力に深い敬意を表します。本件は、今後ドーピング委員会から詳しい報告がなされますので、私の方からは以上です。どんな痛みや苦しみも皆で分け合っていくのがWKOの心意気です。人を大切にするWKOは「One For All, All For One」。私たちは私たちらしく、世界最強最大の武道団体を目指して明日を目指していきましょう。

皆さまのご協力に心から感謝します。本当にありがとうございました。

押忍
新極真会代表 緑健児


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