第31回長崎県空手道選手権大会


第31回長崎県空手道選手権大会2014年7月13日(日) 
於 長崎県立総合体育館
主催:NPO法人全世界空手同連盟・新極真会長崎県本部・山田道場

「岡田秀一が二年ぶり・三度目の長崎県チャンピオンに返り咲き、新鋭・立石達也が台風の目となる活躍を見せる!」

2014年7月13日、第31回目となる長崎県空手道選手権大会が開催され、「一般の部」には29名、「高校生の部」には24名の選手が出場した。

「高校生の部」決勝戦に駒を進めたのは、勝又隆貴(佐賀筑後)と釜堀竜希(修和会館)。
勝又は、長身を利した左右の突きの連打から蹴り技へのコンビネーションを駆使し、準々決勝では「技あり」、準決勝戦では「合わせ一本」を奪取し波に乗っている。
一方の釜堀は、強烈な左下突きを確実に効かせるスタイルでトーナメントを勝ち上がってきた。

序盤、勝又がステップを使い、回転の速い左右の突きと下段蹴りで圧力を掛けてゆく。
これに対し釜堀は落ち着いて対処し、得意の下突きを的確に返していく。

延長戦に入り、釜堀の左下突きにより、徐々にダメージが蓄積した勝又の動きが止まる。
終盤、勝又は「掴み」による減点を取られてしまい、5-0の判定で釜堀が勝利を手にした。

決勝を戦った両者とも、高校生とは思えぬ高度な技術を有しており、今後ユースでの更なる活躍に期待したい。

「高校生の部」決勝戦。序盤、勝又隆貴(左)が連打で攻め込んだが、釜堀竜希(右)は効かせる左下突きで冷静に応戦。延長戦終盤、勝又の動きが止まり判定5-0で釜堀が勝利を掴む。

「高校生の部」決勝戦。序盤、勝又隆貴(左)が連打で攻め込んだが、釜堀竜希(右)は効かせる左下突きで冷静に応戦。延長戦終盤、勝又の動きが止まり判定5-0で釜堀が勝利を掴む。

「高校生の部」3位決定戦、筒井政徳(左)と犬塚義貴(右)の対戦。本戦終盤、犬塚がパワーラッシュを仕掛け、5-0の判定勝ちを収めた。

「高校生の部」3位決定戦、筒井政徳(左)と犬塚義貴(右)の対戦。本戦終盤、犬塚がパワーラッシュを仕掛け、5-0の判定勝ちを収めた。

長崎県大会「一般の部」はここ数年、浅野英樹・山田泰紀・岡田雄一・岡田秀一の四強による上位争いが続いてきた。

今年も、この4人を中心として覇権争いが展開されるものと予想されたが、新鋭・立石達也の台頭で大きな波乱が起こる事となる。

立石は第29回・30回長崎県大会「高校生の部」で連覇を果たし、今回初めて「一般の部」へエントリーした若干18歳の若武者である。

179cm98kgの恵まれた体格を駆使したパワー戦法に加え、上段系・回転系の蹴り技も得意とするオールラウンドな選手である。
一回戦・二回戦そして準決勝を、並みいるベテラン・強豪選手を相手に、全て本戦5-0で勝ち上がってきた。

一方、これに対峙するのは過去二度の優勝経験がある、岡田秀一である。
昨年の大会では準決勝で不覚を取ったが、その悔しさをばねに精進を重ね、全国クラスの大会でも、有力選手を相手に互角の戦いを見せるまでに成長してきた。

決勝戦でのこの二人の激突は、長い長崎県大会の歴史の中でも記憶に残る名勝負となった。

両雄は、本戦序盤から駆け引きなど微塵も感じさせない、真っ向勝負を互いに挑み合った。
フック気味の左右の連打と下段廻し蹴りの連携で「外」から仕掛ける立石に対し、直突きと前蹴り・膝蹴りで「中」から崩しに掛る岡田。
この対照的なスタイルが見事にかみ合い、息をもつかせぬ展開となる。

一歩も引かぬ気迫と気迫のぶつかり合いに、本戦・延長戦と決着が着かず再延長戦へともつれ込む。
この間、大型選手同士の試合にありがちな、抱え込み等の膠着した状況は全く見られない。

再延長終盤、ここが勝負どころとばかり、立石が怒涛のラッシュを敢行する。
突きと下段蹴りの連打で、岡田を場外間際まで押し込む。

しかし、過去二回の優勝経験がある岡田はここで終わらない。
一旦場外ぎりぎりまで後退するも、そこから炎の様な反撃を見せる。

迎撃態勢を整えると膝蹴り12連発、あっという間に試合場中央まで押し戻し、更に前蹴り・下突きで追い打ちを掛け、逆に立石を場外まで後退させる。

「待て」が掛り開始線まで戻る両雄、再開とともに試合終了を告げる小豆袋が投げ込まれた。
この最後の攻勢が決め手となり、岡田が4-0の判定で、辛くも長崎県チャンピオンに返り咲いた。

ほとばしる若いパワーを前面に押し出す立石に対し、左右のステップを巧みに使い圧力を凌ぐ技術が岡田にはあった。

これは全国クラスの大会を通し、強豪と対戦することで身に付けた技術である。

今後この2人が切磋琢磨しお互いを高め合えば、将来的に全国クラスの大会で上位を狙える選手へと成長するであろう。

今大会、23歳の岡田・18歳の立石と新進気鋭の若武者の活躍が際立ったが、31回連続出場を果たした52歳の鉄人・岡本繁美、受けの達人・49歳の峰俊二の両師範代の奮闘ぶりもいぶし銀の輝きを放っていた。

ルーキーの成長、ベテランの頑張りに支えられ、来年の県大会も更に盛り上がっていく事を祈念したい。
(長崎支部 荒木匡輔)

「一般の部」決勝戦。力と力、気迫と気迫がぶつかり合う熱戦を展開。決着は再延長戦までもつれ込んだが、岡田秀一(右)の最終攻勢が立石達也(左)を後退させ大接戦にピリオドが打たれた。

「一般の部」決勝戦。力と力、気迫と気迫がぶつかり合う熱戦を展開。決着は再延長戦までもつれ込んだが、岡田秀一(右)の最終攻勢が立石達也(左)を後退させ大接戦にピリオドが打たれた。

立石(右)は恵まれた体格を活かしたパワー戦法に加え、回転系・上段系の多彩な蹴り技も得意とし、岡田(左)をもう一歩のところまで追いつめた。

立石(右)は恵まれた体格を活かしたパワー戦法に加え、回転系・上段系の多彩な蹴り技も得意とし、岡田(左)をもう一歩のところまで追いつめた。

準決勝第一試合、野崎元基(左)と立石達也(右)の対戦。強豪・山田泰紀を破り勢いに乗る野崎を立石がパワーで封じ込め本戦5-0で勝利。

準決勝第一試合、野崎元基(左)と立石達也(右)の対戦。強豪・山田泰紀を破り勢いに乗る野崎を立石がパワーで封じ込め本戦5-0で勝利。

昨年王者・浅野英樹(左)と岡田秀一(右)が準決勝第二試合で激突!浅野が真っ向勝負を挑み、壮絶な打ち合いを展開。本戦後半、岡田がラッシュで浅野を追い込み、5-0の判定勝利。

昨年王者・浅野英樹(左)と岡田秀一(右)が準決勝第二試合で激突!浅野が真っ向勝負を挑み、壮絶な打ち合いを展開。本戦後半、岡田がラッシュで浅野を追い込み、5-0の判定勝利。

内田師範代による「氷柱手刀割り」の演武。一撃必殺の技の威力に、場内が一瞬静まり返った。

内田師範代による「氷柱手刀割り」の演武。一撃必殺の技の威力に、場内が一瞬静まり返った。

内田一郎(右)・中村浩(左)両師範代による型の演武、「征遠鎮」

内田一郎(右)・中村浩(左)両師範代による型の演武、「征遠鎮」

「一般の部」29名、「高校生の部」24名が一同に顔を揃えた開会式。胸に必勝を誓う。

「一般の部」29名、「高校生の部」24名が一同に顔を揃えた開会式。胸に必勝を誓う。

少年部全員による型の演武、「大極その一」。元気な掛け声が体育館一杯に響き渡った。

少年部全員による型の演武、「大極その一」。元気な掛け声が体育館一杯に響き渡った。

大会入賞者全員。この中から全日本大会で活躍する選手が輩出されるのを期待したい。

大会入賞者全員。この中から全日本大会で活躍する選手が輩出されるのを期待したい。

■大会結果

一般の部
優 勝 岡田秀一(長崎)
準優勝 立石達也(長崎)
第3位 浅野英樹(長崎)
第4位 野崎元基(長崎)
敢闘賞 山田晃政(長崎)
技能賞 岡田雄一(長崎)

「一般の部」入賞者。左から準優勝・立石達也、優勝・岡田秀一、三位・浅野英樹。

「一般の部」入賞者。左から準優勝・立石達也、優勝・岡田秀一、三位・浅野英樹。

高校生の部
優 勝 釜堀竜希(修和会館)
準優勝 勝又隆貴(佐賀筑後)
第3位 犬塚義貴(長崎)
第4位 筒井政徳(長崎)
敢闘賞 中島穂高(長崎)
技能賞 釜堀竜希(修和会館)

「高校生の部」入賞者。左から準優勝・勝又隆貴、優勝・釜堀竜希、三位・犬塚義貴。

「高校生の部」入賞者。左から準優勝・勝又隆貴、優勝・釜堀竜希、三位・犬塚義貴。

長崎支部
支部長/責任者:山田政彦
連絡先住所:長崎県諫早市川内町173-5
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