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神奈川東横浜支部 辻居薫 初段昇段レポート(2016年1月24日)

2016.03.07
昇段レポート

昇段審査を受けるにあたり、機会を下さいました木元師範に心よりお礼申し上げます。

また、不器用な自分に根気強くご指導くださった茂木師範代に深く感謝しております。
さらに沢山の先輩方、一緒に稽古していただいた道場生の皆様に深く感謝致します。
これからも、新極真会の黒帯に恥じぬよう稽古に精進してまいります。

自分が空手を志すきっかけとなりましたのは、2001年に大阪の小学校で発生した、小学生無差別殺傷事件です。
教師や児童23数名が死傷したこの出来事に、深くショックを受けました。

ニュースを見たときにまず思ったのは、教職に奉職しております自分にとって、教室は自宅と同じです。
そこに刃物と殺意を持った侵入者が現れた時、自分は児童を、家族を、守ることが出来るのか。
刃物を振りかざしてくる侵入者の前に立ちはだかって、誰かを守る勇気を持つことが出来るのか。
立ち向かい、凶器を取り上げることが出来るのか。
侵入者を取り押さえることが出来るのか。

自分自身にいくら問うてみても答えは「否」でした。

自分にはその勇気も、力も、技術も何も持ち合わせておりません。
もし、そのような場面に置かれてしまったらどうしよう。

そのような気持ちで自問自答を繰り返す日々を過ごしているときに出会ったのが茂木師範代でした。

茂木師範代の第一印象は鮮烈なものでした。
道場見学に伺った時に、道場生の方たちとの自由組手では道場に鳴り響く荒々しい打撃音と気合いの声の中、閃光のような左上段回し蹴りを拝見させて頂きました。

稽古後、初めてお話しさせて頂いた時には、穏やかな言葉遣いと優しい笑顔に、この方と共に空手の稽古をしていきたいと心から思いました。

入門後は立ち方、拳の握り方、帯の締め方など、まったく一から丁寧に根気よくご指導を頂きました。

稽古の度に同じ注意の言葉を頂いているのに、なかなか出来ない自分が歯がゆく思えました。
仕事が立て込み、思うように道場に通うことが出来ずに間が開いてしまったときにも、いつも笑顔で「お待ちしてましたよ、さぁ、一緒に汗をいっぱいかきましょう」と声をかけてくださいました。

その優しい言葉にどれだけ救われたことかしれません。
よし、又がんばろうという気持ちに繋がりました。

オレンジ帯の頃は、稽古を続ける中で怪我が絶えることがありませんでした。
しかし怖くて仕方がなかった組手も受けを教えて頂き、上達してくると共にだんだんと怪我が減っていきました。

そして、組手の時の緊張感が恐怖から心地よいものとなりました。

稽古を続ける中で、職場での同僚からの自分に対する見方も変わってきましたように感じます。
先輩から「最近、意見がブレなくなったね」と言われた時に、日和見主義的に仕事を進めていた自分の変化を改めて感じました。
また、自分を支えてくれている職場の方たちへ感謝の気持ちを伝える言動が自然と出来るようになりました。

それからは、仕事が円滑に進むようになりました。
謙虚さと同等に、自分の意思や目標を明確に持ち続けて行動することの大切さを改めて感じました。

稽古を続ける中で、心が折れそうになってしまった事もありましたが、茂木師範代をはじめ、先輩方、そしてたくさんの仲間に支えられながら乗り越えて来ることが出来ました。

空手の稽古を通して出会うことの出来た方々との絆が自分の宝物であると断言することが出来ます。
稽古の中で壁にぶつかったり、自信をなくしてしまったり、仕事と家庭と道場のバランスをとることが出来ずに思い悩んでしまったりと、決して平坦な道ではありませんでした。

その度に心を察し、頂いた励ましの言葉や思いやりがどれほど自分の励みとなり、活力となったことか計り知れません。
本当にたくさんの方々に支えられながら今日まで歩いて来ることが出来ました。

昇段審査では、型や十人組手など満足いく内容ではなく、自分の未熟さを自覚するものでした。
今後は、日々の稽古に課題を持ち、黒帯として恥ずかしくない人間になろうと思います。

そして応援して下さった先生方、道場の皆様に恩返しが出来るように頑張っていきます。
まだまだ誰かを守る強さや勇気は持つに至りませんが、努力を続けていこうと思います。

末筆ではございますが、当日組手の相手をして下さった方々や、横須賀三春町道場で稽古に最後までご指導をくださった先輩方、たくさんの道場生の皆様に、この場をお借り致しましてお礼申し上げます。

有り難うございました。
そしてこれからも、共に歩んで行けます事に感謝しながら精進してゆく次第でおります。

_2016_年_1_月_24_日 昇段審査 辻居薫①

神奈川東横浜支部
支部長/責任者:木元正資
連絡先住所:神奈川県横浜市神奈川区神奈川2-14-17
高島ビル2F
電話番号:045-453-5401
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