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千葉南支部 吉羽智徳 初段昇段レポート(2018年12月10日)

2019.03.06
昇段レポート

この度は、昇段審査の機会を作って頂きありがとうございます。

空手を始めて、そして奥村師範と出会って24年になります。
最初の道場に入門して2回目の稽古の際に奥村師範の指導を受けました。

当時は道場で筆頭指導員をされていて、稽古はハードで体力の無かった中学生の自分は、ついて行けず倒れこんでしまいました。

稽古後に声をかけて頂きましたが、続けていけるか不安でした。
当時の一般稽古は基本稽古、移動稽古の本数が多く、真冬になると自分の身体から湯気が出るほどで、奥村師範の指導は当時の自分にとって特にきつかったでした。

それと同時に空手に対する情熱も奥村師範から影響を受けました。

「空手の稽古は稽古した分、必ず自分に返ってくる」
当時、師範が言ったこの言葉が印象的でした。

高校生で色帯になり稽古についていけるようになると、自主練でミットや組手の相手をして頂き、高校を出る頃まで面倒を見て頂きました。

自分が高校を出た頃に師範が道場を離れられましたが、自分はその後道場で最初の昇段審査を受審する機会があり、自分にとってはこの審査が空手において一つの分岐点だったと思います。

審査の10人組手の際に、9人目で上段廻し蹴りで失神させられました。
起こされた際は何が起きたか分からず、落ち着いた後に10人目をやり終えました。

後日合格を言われましたが、当時は毎日道場で稽古していたにもかかわらず、自分の不覚により倒されたのがショックでした。

その後、仕事の都合により東京の道場に移籍したりと細々と空手を続けていましたが、母が他界して空手どころではなくなり、地元に戻り仕事に専念しておりました。

7年ほど空手から離れ、家と会社の往復の日々の中、細々とトレーニングしながら空手の事は頭の片隅にありました。

そんな時に仕事のシフトが変わる機会があり、近くの中学校の新極真の道場で教えてる山崎先輩のもとで改めて稽古をする事になり、後に奥村師範にも再会して御挨拶させて頂きました。

最初は細々と空手を続ければと思っていましたが、自分にとっては10人組手の出来事が頭に引っ掛かり、本格的に気持ちを切り替えなければと思い、本部道場に移籍して稽古させて頂きました。

移籍後に稽古や自主練等で追い込んだりすると、怪我や疲労が抜けにくく、昔のような組手が出来ずショックを受けたりしました。

でもすぐに気持ちを切り替え、基本に立ち返り稽古全般を見なおして改めて自身の組手を練り直しました。
秋に奥村師範から昇段審査のお話を頂き、審査に照準を定めて稽古しました。

私自身、時間が不規則な仕事をしている為に稽古に出れる日が週一日で、たまに稽古に行けない日もありその間、空き時間にトレーニング等をしながら審査に向けて準備していました。

しかし、審査の一週間前に組手で右足親指の筋を痛め、内出血で腫れ上がってしまい一抹の不安がありました。

審査当日は痛み止めを飲んで挑みましたが、右足に踏ん張りが効かなく、蹴りや型等は思うに出来ませんでした。

そして10人組手は師範のご配慮により、2人目から9人目は全日本選手に相手をして頂きました。
組手は突きや蹴りを返すも足に踏ん張りが効かず、思うように動けなく歯痒い気持ちでした。

途中、上段廻し蹴りが浅く入り不覚にも技ありを取られましたが、最低限倒されないように捌いて受けて返す組手に集中しました。

組手が終わり、奥村師範と握手した際に「ちゃんと完遂したんだ」と実感しました。
ベストの状態で組手が出来なかったのが唯一の心残りですが、ダメージも無く組手を終えられた事で以前に倒されてから18年間、もやついていたのがようやく晴れた心境です。
 
今回、このような機会を作って頂いた奥村師範、稽古に付き合って頂き、今回相手をして下さった全日本選手の方々、そして空手に復帰する機会を作って下さった山崎先輩に御礼申し上げます。

本当にありがとうございました。

また改めて初心に戻り、稽古に邁進する所存です。

※千葉南支部情報はこちらよりご確認下さい。


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