2018ユース・ジャパン強化合宿


2018ユース・ジャパン強化合宿 11月16日~18日、14回目のユース・ジャパン強化合宿が山梨県の富士緑の休暇村で行なわれ、全国の各支部・道場から403名の精鋭が集結。男子は三上和久が主将、後迫龍輝が副主将に任命され、女子は南原朱里が主将を、野邑心菜が副主将を務めた。コーチ陣には島本一二三、島本雄二、将口恵美、加藤大喜、入来建武ら世界の舞台で活躍するユース卒業生も顔を揃え、未来の日の丸戦士へテクニックや心構えが継承された。

【初日】
 14時から始まった結団式では「ユース・ジャパンがスタートした13年前、ここにいる小学生の人はまだ生まれていませんでした。そういう時からがんばって、現在も日本が王座を死守しています。日の丸のワッペンをつけているのは日本代表を意識してもらうためです。3日間がんばってください」と、選手強化委員長の三好一男副代表があいさつを行なった。続けて三好副代表からユース認定証が授与され、選手を代表して男子主将の三上が受け取った。
 ユース特別賞には今年5月の第1回JFKO国際大会中量級で優勝を飾り、10月の第50回全日本大会では準優勝をはたした南原朱里と、第50回全日本大会3位入賞の石原凜々が選ばれ、記念の盾が贈られた。「日本代表強化合宿のつもりで、心して3日間を過ごすように」と奥村幸一師範から檄が飛び、14回目のユース合宿が幕を開けた。

 全員で基本稽古を行なった後は、4グループに分かれて午後稽古がスタート。休暇村体育館では19歳以下から選抜されたU-19、15歳以下から選抜されたU-15それぞれが男女に分かれて組手で汗を流した。その後は岡﨑陽孝コーチがチャンピオンセミナーを行ない、突きから内股蹴りのコンビネーションを伝授した。

 村営体育館では中学生女子、高校生男女、一般男女が組手を行なった。グラウンドでは中学生男子と小学生男女に分かれ、小学生男女には加藤大喜コーチと入来建武コーチがチャンピオンセミナーを行なった。加藤コーチは内廻し蹴り、入来コーチは下段蹴りのフェイントと、それぞれが得意とする技術を披露。金の卵たちは食い入るようにトップ選手のテクニックを学んだ。武道場では藤原康晴コーチが型を指導。原内卓哉支部長、渡辺大士コーチがサポートを行なった。


 夕食の後に行なわれたナイトミーティングでは、南原朱里が優勝をはたした第1回JFKO国際大会女子中量級決勝戦、島本雄二が制した第50回全日本大会男子決勝戦の試合を放映。上記2名に加え、第50回全日本大会3位の加藤大喜、同4位の岡﨑陽孝、同7位の島本一二三、第1回JFKO国際大会重量級王者の入来建武、第50回全日本大会3位の石原凜々、第1回JFKO国際大会軽重量級3位の目代結菜が登壇し、それぞれがユース選手へのエールや今後の意気込みを語った。

【二日目】
 体育館で行なわれた早朝稽古は、高校生以上のメンバーと来年5月のJFKO全日本大会に出場予定の中学3年生のみが参加。ジョギングの後は男女階級別に分かれ、ローテーション腹打ちを行なった。

 9時30分に始まった午前稽古は、U-19、U-15、中学生以上の組手の男女が村営体育館に集結。島本雄二コーチのチャンピオンセミナーはタメをつくってからの突きの強打が主なテーマで、そこから上中下段に技を振るさまざまなコンビネーションを伝授した。U-19、U-15、学年・体重別に分かれ、学んだ技術を組手で実践した。
 同じ時刻、グラウンドでは小学5年男子、小学6年男子、小学5・6年女子がそれぞれタイムレースを行なった。終了後は休暇村体育館へ移動し、岡﨑陽孝コーチが突きのディフェンスや内股蹴りへつなぐコンビネーションなどを披露。その後、参加者は組手で汗を流した。型は初日同様、武道場で稽古を行なった。

 午後からは緑健児代表が合流。記念撮影に続いてグラウンドで行なわれた基本稽古では、400名を超える気合いの声が富士のふもとに響き渡った。小学生男女は休暇村体育館へ移動し、チャンピオンセミナーでは荒木千咲コーチが相手の体勢を崩してから内股ヒザ蹴りへつなぐコンビネーションを伝授。その後は組手を行なった。
 中学生以上は基本稽古の後もグラウンドに残り、タイムレースを行なった。中学生女子、高校・一般女子、中学1年男子、中学2・3年男子、高校・一般男子に分かれてデッドヒートを繰り広げた。15時には小学生男女の稽古が終了し、入れ替わりで中学生以上のメンバーが休暇村体育館で稽古を行なった。
 午前稽古に続いて行なわれた島本雄二コーチのチャンピオンセミナーは、ディフェンスの足さばきがテーマ。「稽古で足が疲れていると思いますが、延長や再延長のきつい状態でも動けるように、あえてこの時間にやります」とその趣旨を説明した。その後は入来建武コーチが下段蹴りのフェイントのセミナーを行ない、参加者は世界トップ2から教わった貴重な技術を組手で実践した。型はグラウンド、セミナールームで稽古を行ない、合宿最大の山場となる2日目のすべての稽古が終了した。

 19時から始まった緑代表の講話では、「頭は低く、目は高く、口慎んで、心広く、孝を原点とし、他を益する」という大山倍達総裁が確立した極真の精神を紹介し、一つひとつの意味を説明した。中でも、「孝を原点とし」という言葉の通り、親への感謝の気持ちを忘れず、言葉にして伝えることの大切さを語った。
 夕食時には島本雄二、将口恵美両コーチが司会を務め、タイムレースの表彰が行なわれた。続けて、現役ユースメンバーながら今年9月の全アジア大会を制した大坪裕希、野邑心菜が紹介され、12月にポーランドで開催される大会へ出場予定の三上和久、鳥原隆司、石原凜々も抱負を述べた。最後に、今合宿でユース卒業となる7名の選手が、合宿の思い出や今後の意気込みを語った。

【最終日】
 早朝稽古は、前日同様に高校生以上のメンバーと来年5月のJFKO全日本大会に出場予定の中学3年生のみが参加。ジョギングの後は男女6名が1チームとなり、リレー形式で壁タッチのスピードを競い合った。続いて、男女階級別に分かれて腹打ちを行なった。
 合宿のラストとなる午前稽古は、参加者全員が休暇村体育館に集結。「最後の稽古を全力でやり切れるかどうかが大事です。嫌々やるのではなく、ぜひ楽しんで稽古をしてください」という緑代表の言葉の後、全員で基本稽古を行なった。型グループはセミナールームへ移動し、組手グループはそのまま体育館に残って稽古を行なった。
 組手は加藤大喜コーチが内廻し蹴りのセミナーを行ない、さまざまなコンビネーションも伝授。中学生以上のグループと小学生のグループが交代で組手を行ない、3日間のすべての稽古が終了した。

 解散式では緑代表が「試合の最後の延長は自分もきついですが、相手もきついです。普段の稽古から試合だと思って、競り合いで勝てる選手になってください」と来年5月のJFKO全日本大会へ向けて檄を飛ばした。三好副代表も「3月には日本代表候補合宿が、6月には日本代表合宿があります。ぜひこの中からオールジャパンに選ばれて合宿に来てください。待ってます」とエールを送った。
 最後に、ユースメンバーを代表して男子主将の三上と女子主将の南原が決意を述べ、島本雄二コーチがあいさつを行なって14回目のユース合宿が幕を閉じた。はたして、来年11月に控える第12回世界大会の日本代表に何名の現役ユースが名を連ねるのか。選抜戦となる第5回JFKO全日本大会に向けて期待が高まる合宿となった。