第12回日本代表候補(兼JFKO大会)強化合宿


3月8日~10日、第12回日本代表候補(兼JFKO大会)強化合宿が山梨県にある富士緑の休暇村で開催された。第5回JFKO全日本大会での全階級制覇と、その先にある第12回世界大会での男女ダブル優勝という大目標へ向け、すでに日本代表の切符を勝ち取っている島本雄二、山本和也、加藤大喜、岡﨑陽孝、南原朱里を含む日本トップクラスの男女約70名が、過酷な稽古で汗を流した。3日間の合宿の模様をお届けする。

【初日】

「いよいよ勝負の時が来ました。5月のJFKO大会へ向け、他の流派も我々と同じように全国で強化稽古をやっています。みなさんの合言葉は“打倒・新極真”。ここにいるメンバーは新極真の牙城を守り、自分たちの任された階級は絶対に勝つという気持ちで、この2泊3日、一切手を抜かずに死に物狂いでがんばってください」
 南アフリカ出張中の緑健児代表が不在の中、14時からの結団式であいさつを行なった三好一男日本代表総監督は、上記の言葉で選手たちに檄を飛ばした。奥村幸一日本代表監督は、今年の書き初めで愛弟子の岡﨑がしたためた『王座死守』の書を持参して紹介する。日本選手団の大黒柱である島本雄二は「伝統継承、王座死守に向けて、5月、11月は必ず新極真会が、日本が王座を獲りましょう」とあいさつ。
 基本稽古の後には早速、男女階級別に分かれて総当たりの組手が始まった。1分×10ラウンドを、休憩を挟みながら繰り返していく。その後、選手と強化委員を兼任する形で今合宿に参加した山田一仁支部長が、突きのセミナーを行なった。下半身のパワーを拳に伝えるための効果的な体の使い方を伝授すると、選手はすぐさまシャドーや組手でそれを実践する。残り30分からは石原延日本代表コーチ主導のもと、腕立て伏せをしながらの手押し車、背中に相手を抱えて歩くなどの補強メニューを行なった。
 セミナールームで行なわれたナイトミーティングでは、かつて大山倍達総裁が語った「世界チャンピオンとなるために必要な3つ(①努力。②天性。③チャンス)」を奥村監督が紹介。その後はコーチや選手強化委員、オブザーバーの面々が大会へ向けてのアドバイスを送り、合宿初日が終了した。

【二日目】

午前6時からの早朝稽古開始を待たず、15分前には全選手が体育館に集合し、ジョギングで汗を流した。続いて石原コーチが陣頭指揮をとり、数名ずつのチームに分かれてリレー形式で競争が行なわれた。ダッシュ、ケンケン、クモ歩き、お尻歩きなどさまざまな種目でスピードを競い、最下位のチームにはその都度、拳立て伏せ10回の罰ゲームが課せられた。
午前稽古では最初に石原コーチが指導を行ない、片手のみを使って相手の肩をタッチする「肩タッチ」で受けからの攻撃を意識する稽古を行なった。自由組手を挟んでから、選手強化委員の谷川光支部長が男子選手を集め、組手の攻防の中で突きに体重を乗せるコツを、女子選手には新保智日本代表コーチがより多くの体重を乗せる突きのフォームを伝授し、ともに突きの体重移動をテーマにセミナーを行なった。その後、選手たちは教わったテクニックを約束組手の中で実践。その後は石原コーチが数回のセミナーを行ない、最後は2人1組で腹打ち。受ける側が目をつぶってタイミングを取りづらくするなど、通常とは違うバージョンでも行なわれた。
全体撮影に続いて行なわれた午後稽古の冒頭では、男子各4階級と女子の5グループに分かれ、日本代表コーチや選手強化委員が5月のJFKO全日本大会で勝つために必要なテクニックを口頭でアドバイスした。組手では男女それぞれがAランク(日本代表、特Aランクを含む)、Bランクに分かれ、JFKO全日本大会を想定してまずは2分、2分、2分の組手を交代で行なった。続けて男子のみ、準々決勝以上の試合時間である3分、2分、2分に移行。「2日間で一番、動きがよかったよ」と、奥村監督が称賛するほど激しく充実した内容の組手を見せ、最後はスクワットの体勢で腰を落として1分間キープ、両足の親指をつけて腰を落とし、1分間キープ、ジャンピングスクワット、拳立て伏せなどの補強トレーニングをみっちりと行ない、今合宿最大の山場となる二日目の午後稽古を完遂した。
 夜には、アンチ・ドーピング委員会の委員長を務める南大阪支部の内藤隆富支部長、JADA協力講師の関水康成さんが駆けつけ、講習会が開かれた。選手は大会に向けてドーピングに関する正しい知識を学び、質疑応答も行なわれた。大山倍達総裁が愛した鶏の水炊きが振る舞われた決起会では、この春、中学、高校、大学を卒業した選手の紹介もあわせて行なわれた。

【最終日】

 早朝稽古では前日同様に体育館でジョギングを行ない、続いて体重が近い選手同士が2人1組となり、さまざまなバリエーションの腹踏みで打たれ強さを養った。今合宿のフィナーレとなる午前稽古では、石原コーチがセミナーを開催。選手たちは約束組手の中で守りと攻めに分かれ、守備側の選手は相手の攻撃をさばいてから手や足のフォローを入れる受け返しを学んだ。
 その後に行なわれた自由組手では男女それぞれがAランク(日本代表、特Aランクを含む)、Bランクに分かれ、男子は3分、2分、2分、女子は2分、2分、2分の組手を合計3セット行なった。最後はコーチ陣も混ざり、大きな輪になって拳立てやジャンピングプッシュアップなどをシャドーを挟みながら行ない、持てる力を振り絞った。
 解散式では三好総監督が「フルコンタクトの王者は、新極真会でなければいけないと思います。だからJFKOは勝ち抜いてもらいたい。自分たちの道場に帰って、これから死に物狂いで稽古してください」と発破をかけた。島本雄二と南原が順番に決意を述べ、続けて今合宿の主将を務めた島本一二三が「自分たちは結果でしか恩返しができません。JFKOは必ず全階級制覇をして、世界大会での王座死守につなげたいと思います。3日間ありがとうございました」とコメント。最後に奥村監督が「自分の力で代表権を勝ち取って、ぜひ日の丸をつけて6月に鹿児島で行なわれる日本代表合宿に集ってください」とエールを送り、3日間の過酷な合宿が幕を閉じた。

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