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厚木・赤羽支部 阿部徹 弐段昇段レポート(2020年9月13日)

2020.12.22
昇段レポート

この度は昇段の機会をいただき、誠にありがとうございます。

早いもので、空手の道を志し鈴木師範に師事してから30年の月日が過ぎました。
今、思い起こすと稽古のこと、試合のことなどたくさんのことが脳裏に浮かびます。

はじめは、とにかく強くなりたいという一心で師範の稽古についていきました。
しかし、師範は圧倒的に強くその稽古は体力的にもきついもので、正直なところ怖かったし組手はできたら避けたいというのが本音だったのかもしれません。

そんな中、初段になった頃から自分の考えに変化があったと思います。
相変わらず、師範との組手では倒されるのが当たり前だったのですが、そのころから「私より強い先輩がたくさんいるのに、なぜ師範は自分を指名するのか?」と考えていたのですが、ある日師範から「組手はただやみくもにやればいいというわけではなく、時には考えた組手もしなければいけない。そういった稽古をするために指名している」と聞かされました。

その日から、自分の稽古に関する考え方も徐々に変わっていきました。
組手でも、がむしゃらに攻めるのではなく「自分はどう攻撃しようとしていたのか」「師範の動きに対し、自分がどう動こうとしたのか」「師範の攻撃が自分にはどう感じたのか」といったことを考え、自分の言葉で師範と会話するように努力しました。

師範が出場する大会はセコンドとしてサポートしました。
サポートといっても、試合の進行状況を確認したり、必要なものを準備する雑用的な役割だったので、「私よりも、師範にアドバイスができたり、ウォーミングアップのサポートができる人がたくさんいるのになぜ自分が指名されるのか」理解しておらず、ただ「師範に怒られないように」と必死になっていました。

師範と会話することで分かったのですが、トーナメントは呼び出されたときに試合場に上がれないと負けになるので、進行状況を確実に把握している人がいる事で、選手は安心して、ウォーミングアップに集中し試合に臨める。そのための重要な「役割」であると知りました。

私は、社会人として勤めながら稽古に励んでいるのですが、稽古時間を確保するというのは重要な課題で、師範とも話をしながらさまざまな取り組みをしました。
「夜は仕事で稽古時間に間に合わないのであれば、早朝に稽古する」などといった試みや、どうしても稽古に行けなかった時には「自分ではどんなことができるのか」といったことを、すべて教えてもらうのではなく、今まで稽古してきたものを応用して取り組むといったことも考えるようになりました。

また、最近では師範のご紹介で様々な人とお話をさせていただく機会を得られました。
空手をされている方ではありませんでしたが、いろんな立場から見た空手を知ることができて有意義な時間を過ごすことができました。
私自身としても、いろんな人と論議することで自分の知見を高めるだけでなく、相手にとってもプラスになる人間でありたいと感じました。

振り返ると、空手を通じて空手の技術だけでなく、「自分自身で考え自分の言葉で示すこと」や「いろんな人の話を聞ける人間になる」など、社会人として大事なことも学ばせていただきました。

コロナ禍の影響で、空手の稽古も大きく見直さなければいけなくなりました。
専門家の意見を聞かなければいけないことは間違いありませんが、最終的には自分たちで考えて最適な稽古方法を見つけなければいけないと思います。

いまこそ、空手で学んだことを活かし、鈴木道場の弐段に恥じぬ人間になるよう努力したいと思います。

最後に、昇段に際しご協力いただいた全ての皆様に感謝いたします。

※厚木・赤羽支部の情報はこちらよりご確認下さい。


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