この度は、昇段審査の機会を与えていただき誠にありがとうございました。
思い起こせば9年前、当時小学生と幼稚園児の二人の子供を強くしたい。との思いから家族ではじめたことが、空手を習うきっかけでした。昔から格闘技は大好きで、いつかは本格的に習ってみたいとの思いもあり、直ぐに入門させていただきました。
入門してしばらくして、土曜日の自主練習にも参加するようになり、同年代の壮年部の皆さんとの練習は厳しい中にも、大変楽しい時間でした。
練習を続けるうちに、帯の色も変わり、気が付けば一級になり、いよいよ次は昇段審査とまでなってきました。しかし、このころから、「自分は本当に審査を受けるだけの実力があるのか」という思いを強く抱くようになりました。茶帯のままでもいいのではという弱い気持ちから、なかなか踏み切ることができませんでしたが、先生方や周りの壮年部の皆さんに励まされ、型や組手の相手をしていただく中で、「これまで何をやっても長続きしなかった自分が、9年間もがんばってこられたのだからやってみよう」という気持ちに変わってきました。
審査当日は暑さと緊張の中で、型も組手も満足のいくものではありませんでしたが、周りの皆さんの温かい声援の中で十人組手を完遂することができた時の達成感は今までに味わったことのないもので、本当に続けてきてよかったと思いました。
最後に、このような素晴らしい空手の道に導いて下さった永島先生、入門当時より熱心にご指導いただいた早川先生をはじめとする諸先生方、共に練習し、励まして下さった永田さん、加藤さん、小塚さんをはじめ壮年部の皆さん、支えてくれた家族、応援してくださった皆さんに感謝の気持ちを忘れず、空手で学んだあきらめない気持ちを実生活にも生かし、今後も謙虚に前向きに精進していきたいと思います。押忍。
静岡西支部
支部長/責任者：永島文秋
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