MENUCLOSE
OSU-NET お問い合わせ
ニュース
代表メッセージ
ホーム > ニュース > ニュース > 代表メッセージ > オリンピック種目化を「目指すことに意義がある」

オリンピック種目化を「目指すことに意義がある」

2014.05.02
代表メッセージ

平素は新極真会の発展にご尽力いただき誠にありがとうございます。
先日、4月26日は故大山倍達総裁の没後20周年の祥月命日を迎えました。今年は特に極真会館創設から半世紀が経過することもあり、世界中の極真空手家にとって感慨深い節目となったに違いありません。
この日、私たち新極真会日本地区の支部長責任者は大山総裁が眠る護国寺で追善稽古を行いました。例年鏡開き稽古で冬の護国寺を経験していますが、春の護国寺は気候も暖かく、まるで総裁の深い愛情に包まれたような不思議な雰囲気に包まれた感覚になりました。正面に見える大山総裁の墓標に在りし日の偉大なる師の息吹を感じながら、一心不乱に稽古をし、総裁への感謝を気合いに込めました。大山総裁の突然の訃報を受けたあの日、あの瞬間。世界中の空手家が深い驚きと悲しみに包まれたあの日から20年の歳月が流れました。大山総裁の墓前に立ち、静かに目を閉じ合掌し、この20年の道程を振り返りました。天国の総裁に私たちの気合いは届きましたでしょうか。どうか、安らかにお休みいただきますようお祈り申し上げます。

さて、大山総裁の遺志を引き継ぐ私たちは新極真会を一層発展させる使命があります。5月17・18日には第1回全日本フルコンタクト空手道選手権大会を大阪にて開催致します。空手の大同団結、ひいてはオリンピック種目化を目指して空手母国が立ち上がります。オリンピックの精神は「勝利することより、参加することに意義がある」と表現されます。私たちフルコンタクト空手界の現状に置き換えて言うならば、オリンピック種目化を「目指すことに意義がある」のではないかと感じさせられます。もちろん、オリンピック種目化の実現が至上命題であることに変わりはありません。しかしながら、多くの同志達と議論を交わし、知恵を絞る。わずかな可能性を追求していくうちに同志の輪が広がる。これまで分裂の歴史を繰り返してきたフルコンタクト空手界は徐々に和合の道を歩み始めました。こうした成果は、オリンピック種目化を目指して動いてきたからこそ実感できたものでしょう。動かないことは容易いが何も進まない。動けば困難にぶつかるがそこに後悔はない。こんなに多くの同志と和合出来ていることに、オリンピック種目化を目指す意義の大きさがあると考えています。

私たち新極真会のアイデンティティは組手競技における絶対的な強さと、盤石な結束と透明性を兼ね備えた組織力、そして常に新しくあり続ける挑戦者精神とも言えるでしょう。JFKO主催の第1回大会はオリンピック種目化を目指すための世界構想(WFKO)の出発点となる大切な第一歩ですから、私たちWKOは一丸となって今大会の大成功の一翼を担えるように全力を尽くしてまいる所存です。すでに海外からも多数の来場希望を受けており、その関心の高さが伺えます。本大会の大成功に向けて、皆さまのご声援をお願い申しあげます。

新極真会代表
緑健児


新極真会について 新極真会で心極める
新極真会への入会者募集中 入会希望者の方へ