早いもので今年も12月、最後のご挨拶となりました。皆さんお忙しい年末を迎えてご多忙のことと思います。私は今、今年最後の海外出張に向かっています。
昨年、世界大会を終えたこともあり、海外からたくさんのお招きを頂き、都合の許す限り皆さんのもとに行かせて頂きました。世界各地の選手たちが過酷な稽古を積み上げて挑む選手権大会で見せる魂と魂をぶつける熱い戦い。老若男女が真っ白な道着を身にまとい汗を吹き出させて全力で突きや蹴りを繰り出す真剣な眼差し。そして、日々の道場指導や運営、困難な大会開催などに東奔西走する支部長方の背中。いずれも私の脳裏に鮮明に焼き付いています。こうした世界一致団結した努力の結晶が新極真会という武道団体を強固な友情の絆で結びつけています。皆さん一人一人のあらゆる努力に敬意と感謝の意を表します。
大山総裁が創始された極真空手が半世紀余の歴史を紡ぎ、特に総裁がご逝去後の混沌とするフルコンタクト空手界で、私自身、たくさんの先輩師範方に恵まれ、その温かい叱咤激励や叡智によって支えられ今日があることに感謝しています。こうした先輩方のご恩に報いるためにも、今私に与えられた責任と使命を全うしていく所存です。また、極真空手を創始された大山総裁に感謝をし、亡き後もご宗家を支えてその意を表していきたいと考えています。
空手界はオリンピック参加で大きく変革した一年でした。そんな激変する空手界においては変わらないもの、いや変えてはならないもの、そして変わらなければならないものをしっかりと見極め、フルコンタクト空手の誇りを胸に秘めてより多くの仲間としっかり手を取り合い、前に、そして未来に向けて突き進んでいかなければなりません。
新極真会は私たちの手で創り上げる、私たちの組織です。このつなぐ手を、引き寄せる手を強くするのは友情と感謝なのではないでしょうか。素晴らしい仲間が集結した新極真会をより独自性のある、世界に際立つ存在感を示す最強最大の武道団体にしてまいりましょう。
年末に際し、この一年のご協力とご尽力に深い感謝をして私の今年最後のご挨拶とさせて頂きます。
皆さまどうか健康に留意されて、希望に満ちたよいお年をお迎えください。
すべての方に、メリークリスマス、ハッピーニューイヤー。押忍
新極真会
代表 緑健児