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空手留学生の姿勢に感動

2012.09.05
代表メッセージ

平素は新極真会の発展にご尽力を賜り誠にありがとうございます。
日本では猛暑といわれる夏の暑さも峠を越え、季節は徐々に秋へと移り変わってきています。みなさまもお元気でお過ごしのことと思います。

さて、8月はロンドンオリンピックに世界中が沸きました。各国を代表する選手たちが自国と自身の誇りをかけて繰り広げる素晴らしい技の数々、表情から伝わる世界一を争う緊張と興奮。世界中の人たちが選手たちの一挙手一投足に固唾をのみ、深い感動に酔いしれたことでしょう。四年に一度のスポーツの祭典、その夢舞台に立つ選手の皆さんが積み重ねてこられた過酷な努力に心から敬意を表すると同時に、崇高なアマチュア精神で紡ぐ、世界の友情の絆に大きな喜びを覚えます。選手の皆さん、感動をありがとうございます。

また、そうした感動の一方で空手のオリンピック種目化を夢想し、その夢の実現に向けた強い意欲が同時に沸き起こってきました。空手の素晴らしさを世界中に伝えるために、その空手を志す子供たちの未来のために、空手の今を預かる者の使命として、是が非でもこの夢を実現したいと思いますので、みなさん力を合わせて頑張りましょう。

日本では7月末にカラテドリームカップ2012国際大会を開催し、世界9か国から1413名が集ってその覇を競いました。この大会に海外から参加していただいた皆さんには心から感謝いたします。この大会は今年で五回目になりますが、年々スケールアップと競技レベルアップしながら成長を遂げています。今回のトピックスは新部門として団体型競技を導入した点です。選手たちの成長とともにイベント自体も成長しなければなりません。いいところは伸ばし、悪いところは改める。良いものを迅速に取り入れる柔軟性を持って今後も皆さんの期待に応えていきたいと思います。国際大会は二年後ですから、その際には海外からのたくさんの参加を期待しています。この大会に合わせて、海外から多数の空手留学生が日本に滞在して稽古に明け暮れました。強さを追求するどん欲な姿勢に敬服します。強くなりたい、経験を持ち帰って生徒を強くしたい。特にロシアから第10回世界大会で入賞を果たしたエフゲニー・アンドルーシコ選手の頑張りには感動しました。滞在中に出場した全九州大会では、試合途中で負傷した足を引きずりながらも最後の最後まで棄権することなく戦い抜いた。その敢闘精神と自国の誇りが観衆を大いに感動させてくれました。強さへのあくなき探求は空手母国日本の空手家にとっても貴重な学びの機会となりました。本当によく頑張りました。

最後になりますが、カラテワールドカップが7か月余りに迫ってまいりました。各地区では熾烈な選抜戦が開催されていることと思いますが、選手の皆さんは世界一を競う舞台に立つ栄誉を勝ち取るために、与えられた時間で精一杯稽古に励んで悔いのないように努力を積み上げてください。また主催国のリトアニア支部ではこの大会の準備も本格化してきたのではないでしょうか。どうか各支部長責任者の皆さんには、主催国への協力をよろしくお願い申し上げます。 

押忍

新極真会代表 緑健児


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