東日本大震災から一年


昨年3月に発生しました東日本大震災から一年が経過致しました。この間、一日も早い復興に全力を投じていますが、その道は険しく遠く、まだまだ被災地には被害の爪あとが深く残されたままです。3月11日の震災発生時刻には日本のあちらこちらで黙祷が捧げられ、失われた尊いお一人お一人の命に対して心からのご冥福と、一日も早い被災地復興を祈念致しました。私たち日本国民が受けました心の痛みを和らげて下さった、世界中の皆さまの心の温もりに対して今一度、心底からの感謝の意を新たにしています。今ほど絆という言葉に支えられ、その意味を強く噛み締めたことはありません。皆さま、本当にありがとうございます。

 さて先月、全ロシアチャンピオンのアンドレイ・マテロフ選手の急逝に世界中が悲しみにくれました。突然の火災のなか、自身の命を投げ出してお母さんを守ろうとした勇敢さに極真魂を感じましたが、余りにも悲しすぎます。世界大会での塚本選手との激闘、その後の全ロシア大会での勇姿は記憶に鮮明で、次代の世界チャンピオンに最も近い強豪選手の一人でありました。強者が勇者であらねばならぬことを命を賭して教えてくれた。その彼の最期は私たちの誇りとしていつまでも生き続けて行くことでしょう。マテロフ選手のご冥福を心から祈念致します。
私たち、新極真会はいついかなる時でも歩みを止めてはなりません。色んな苦しみや悲しみを乗り越えて前に進む、進化することが私たちの使命なのですから。

 さて、来年にはワールドカップ・リトアニア大会が控えており、世界各地で地区代表の選抜予選が始まります。選手の皆さんは世界一の栄誉を目指してこの戦いに挑んで頂きたいと思います。同時にこの大会の主催国となりますリトアニアの皆さまには大変なご苦労をおかけしますが、新極真会本部もその成功に向けて全力でサポートして参りますのでご休心下さい。どうか世界中の各支部道場の皆さまには、主催国支部への惜しみない協力をお願いしておきます。喜びや悲しみ、そして困難はみんなで分け合っていくのが私たち新極真会であることを今一度認識して参りましょう。

 また、すでにご案内しておりますように、カラテドリームカップを今年も開催します。これは年齢や体重、そして競技の種類に応じて階級を細分化した大会であり、まさに会員の夢舞台といえます。この大会は隔年で国際開催しており、今年はその国際年となります。世界中から多くの優秀選手にご参加していただけるようご期待申し上げます。

 最後になりましたが、国際社会や経済の環境は混迷を続けています。私たちの空手界を取り巻く環境も同様に急速な変化に直面してまいりました。大山総裁のご逝去から18年が経過しようとしています。「石上十年」の教えにそって、組織の発展も慌てず急がずじっくりと真実の道を探求していく必要がございます。合議を基軸とする私たち新極真会の進むべき方向を見極めることは大変重責であり、ときに困難を伴います。迷ったとき、帰るべき原点は、皆さんの声に耳を傾け、皆さんの考えを大切にすること。つねに足元を見失わず、ゆっくり、そして確実に未来を見据えて、共に歩む道こそが、私たちの真実です。
今月も引き続き皆様のご支援とご協力をお願いいたします。

押忍
新極真会代表 緑健児

WKOニュースレター 2012年3月/4月号(第145号)より

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