ドリームフェスティバル2019全国大会


ドリームフェスティバル2019全国大会8月3日~4日の2日間にわたり、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザでカラテドリームフェスティバル2019全国大会が開催された。全国大会としては過去最多となる2528名(団体型22団体)がエントリーし、諸流派からはじつに137団体が参加し、全国大会の出場最多記録を更新。大会初日となった3日は、全日本空手型競技選手権(団体型)、小学生から一般までの型部門、組手の全日本シニア空手道選手権と新極真カラテ全国新人戦が行なわれた。大会最終日となった8月4日は、幼年、小学生、中学生、高校生、学生と、各年代の組手の全日本空手道選手権が行なわれた。各年代ナンバーワンの座をかけた熱戦の模様をお届けする。

【型部門】

 団体型は小学生以下と中学生以上に分かれて争われ、小学生以下は8チーム、中学生以上には14チームが出場した。
 小学生以下は、栃木B(立花梨々嘩、貫煌介、寺口晃聖)と栃木A(矢部雄大、大八木來奏、森戸柊空)の同門決勝となり、息の合った突きの型を披露した栃木Bが、判定4-1で昨年優勝チームの栃木Aを下して初優勝を飾った。
中学生以上は、昨年の優勝チームである神奈川東横浜A(池田乃亜、佐藤颯人、手島一翔)と、昨年3位の愛知山本(長嶺愛花、永井海音、小泉結菜)が順当に決勝へ駒を進めた。両チーム甲乙つけがたいハイレベルな型を見せたが、五十四歩を見せた神奈川東横浜Aが判定3-2で連覇を達成した。
 個人型は、型・女子19歳以上35歳未満に出場した第12回世界大会日本代表の手島海咲が鈴木あかりとの決勝戦を3-2の判定で制し、通算6度目の優勝をはたすとともに連覇を達成した。
 型・男子19歳以上35歳未満は、ディフェンディングチャンピオンである本部紘希と昨年まで型・高校生男子を3連覇している山中湧太が決勝へ進出。五十四歩を披露した山中が判定5-0で4連覇を飾った。
 型・男子35歳以上決勝は、原内卓哉と佐野英雄による支部長・道場長対決となった。ともに五十四歩を披露した勝負は、判定4-1で佐野に軍配。昨年に続いて連覇を達成した。
 型・女子35歳以上は砂川久美子と谷口亜翠佳が決勝で激突。両者ともにキレのある観空を披露し、谷口が判定3-2で接戦をモノにした。
 型・高校生女子は、昨年まで小・中学生で4連覇をはたしている田中利奈が、初の高校生部門でも実力を発揮して決勝へ勝ち上がった。松井若菜との決勝戦でも勝利を収め、通算5連覇の大記録を達成した。
 型部門最多の52名がエントリーした中学生男子は、昨年まで3連覇をはたしている中内功大が王者の貫禄を見せ、4連覇を達成した。
 型・小学6年生女子は、決勝で撃塞大を披露した小山瑠偉が通算4度目となる優勝を飾るとともに、連覇を達成した。

【初日組手/新人戦】

 組手の全日本シニア空手道選手権は、全20部門で優勝が争われた。男子35歳以上40歳未満軽量級は工藤一彦と藤本泰一が決勝で激突し、延長5-0で藤本が勝利。通算4度目のドリーム制覇を飾った。
 男子40歳以上45歳未満軽量級では、瀧本啓介が決勝で山中朗弘を本戦5-0で下し、こちらも通算4度目の優勝をはたした。
 男子55歳以上60歳未満重量級決勝は、香山明広が嶋田悦正を本戦5-0で破り、通算4度目の優勝を大会連覇で飾った。
 シニア部門で最年長となる男子65歳以上70歳未満は、昨年と同じく喜田幸利と古川幹夫による決勝戦が実現。上段廻し蹴りで技有りを奪った喜田が本戦5-0で勝利を収め、連覇をはたした。
 女子19歳以上30歳未満重量級は、昨年までで6度のドリーム優勝を誇る小嶋夏鈴が決勝で向井ひなたと対戦。得意の上段横蹴りで合わせ一本勝ちを収め、7度目の栄冠をつかんだ。
 女子40歳以上50歳未満軽量級では、昨年まで3連覇中の中村由加里が順当にファイナルへ進出。決勝では安岡由紀から上段廻し蹴りで技有りを奪い、見事に4連覇を飾った。
 女子50歳以上60歳未満では、シニアの絶対女王・森川セーラが決勝で村木安希子と対戦。延長までもつれた勝負は互角の打ち合いが続いたが、判定3-2で森川が勝利。連覇記録を6に伸ばした。

 新極真カラテ全国新人戦では、全51部門に分かれた575名のドリーマーたちが夢の祭典のマットを踏み、熱戦を繰り広げた。ここから、多くの選手が全日本選手権へ羽ばたいていくことだろう。

【最終日組手】

 中学2年生女子重量級は、3連覇中の鈴木未紘が登場した。父の鈴木国博支部長は、闘病中で一時自宅での静養となっていたが、急遽応援に駆け付けた。未紘は、そんな父の思いに応えて決勝まで勝ち上がる。そして、突きとヒザ蹴りのコンビネーションで木下沙也を圧倒して本戦5-0で優勝を決めて、4連覇を達成した。

 また同じく鈴木国博支部長の二女の成実も、小学3年生女子決勝に出場。彼女も4連覇がかかっていたが、決勝で梅澤紅羽と対戦し、上段前蹴りの技有りを2回奪い、合わせ一本勝ちで見事に達成した。回復へ向かう父親への最高のエールとなった。

 高校生女子中量級は、3連覇がかかったJFKO国際大会中量級準優勝の岡田葵が準決勝でまさかの敗退。破ったのは、岡山東支部の田中利奈だった。決勝でも田中の勢いは衰えず、福岡支部の志和ひかるを本戦5-0で下しての優勝。昨年に続き、型と組手のダブル優勝を成し遂げた。

 高校生男子重量級は、優勝候補の渡辺和志が準決勝でまさかの逆転負け。同じくシード選手の鈴木皓大も準決勝で敗退するなど、波乱の多い階級となった。決勝は、鈴木を破った愛媛支部の三上汰明と、渡辺を下した桜塾の早川羅偉の顔合わせに。互いに意地のぶつかり合いとなったが、三上の執念を見せて、本戦3-0で初優勝を飾った。

 学生男子中・重量級は、昨年の学生中量級チャンピオンの古本翔基と千葉南支部の和田欣大が決勝を争った。序盤から接近戦での打ち合いとなった両者。古本が突きから下段廻し蹴りにつなげると、和田も左右の下段廻しを返す展開に。ラスト30秒でギアを上げた古本は、正確な突きを決めてやや優勢に試合を進める。本戦の判定は3-0で古本。「全中国、JFKOにつなげたい」と2連覇の自信をのぞかせた。

 学生軽量級は、接戦が多く混戦となる。和歌山県大会覇者でシード選手の浜田航希が、準決勝で佐野孝太に最終延長で逆転負けを喫した。準々決勝の山内慎太と服部真も最終延長3-2と割れる決着に。そんな中、決勝で佐野と対戦したのは、山内との激戦を制した兵庫中央支部の大橋主税。決勝は、もつれそうな予感はあったものの、大橋の右下段廻しが入り、一本勝ち。誰が勝ってもおかしくない階級だったが、大橋が頂点に立った。

 なおその他の階級では、中学3年生女子中量級で澤井珠朱が植松美結を下して3連覇を達成。中学3年生男子重量級は、高岩拓が佐藤優成を下して3連覇を決めた。中学3年生男子中量級は、宮本弘大が細越竜之介を破って3連覇を成し遂げた。7連覇を狙った村林千紘は中学1年生女子重量級二回戦で敗退となった。

【ハーフタイム】

 ハーフタイムでは、第12回世界大会の日本代表21名が登壇した。海外の強豪選手男女6名がスクリーンで紹介されると、日本のエース・島本雄二が「日本の王座死守のため、全員で一丸となって闘います。みなさんの声援が力になりますので、ぜひ会場で日本の選手に熱い応援をお願いいたします」と挨拶した。さらに日本女子を牽引する南原朱里が「男子は王座死守、女子は王座奪還ができるように、日本のために一丸となって闘います」と続けた。

そして特別ゲストとして、第1期ユース・ジャパンのメンバーであり、ドリームの前身となる全日本ジュニア大会で好成績を残したWATARUが登場した。まずドリームの感想を訊かれると「人数が増えて、大きな大会になっていて凄いという言葉しか思い浮かびません」とコメント。第3期ユース・ジャパンでともに副キャプテンを務めた緑強志は、「WATARU先輩は幼少の頃からお世話になっていて、技が多彩で強く、とても尊敬できる先輩です」と当時の印象を述べた。

 そのままステージではWATARUのライブが行なわれ、日本選手団へ向けたメッセージを熱く語りつつ『海に』を熱唱。南原から花束が贈呈され、島本が「いつも曲を聴いて励まされています」とお礼を述べた。WATARUは「本当は、ここにいるみんなと一緒に闘いたかったので、とても心が痛いです。でも今日は、応援メッセージを届けにきました」と返し、即興で緑代表に「気合いを入れて!」と掛け声をお願いして、全員で「ウリャ!!」と気合い入れるパフォーマンスで会場を盛り上げた。

カラテドリームフェスティバル2019全国大会はスポーツ振興くじ助成活動です。

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