佐藤弥沙希「私に次はありません。今回が最後の世界大会です」


佐藤弥沙希「私に次はありません。今回が最後の世界大会です」――JFKO全日本大会優勝、世界大会への出場決定おめでとうございます。これで完全復活ですね。
「ありがとうございます。今回は地元での開催というのもありましたが、昨年の全日本で負けた後、それまでのすべてを見直しました。それが今回、良い形で出ました」

――具体的にどんなことを見直したのでしょうか。
「主なものとしては体幹のトレーニングです。その他、私は肩甲骨が硬いほうなので、そんな中で突きの回転数を今以上に上げていくにはどうするかとか、若い10代の選手と闘うにはどうするかとか、基本的な細かいことから一つひとつを見直しました」

――厳しいトーナメントだったと思いますが、最初の山は昨年優勝者の久保田千尋選手でした。
「試合前は回り込んだりしようといろいろ考えていましたが、組み合った時にそれは私のスタイルではないと思ったので、真っ向勝負で挑みました」

――打ち合ってダメージはありませんでしたか。
「もちろんありました。一回戦から痛い部分もありましたが、それは気持ちで乗り切りました」

――決勝で闘った将口恵美選手には第42回全日本決勝戦以来の対戦でしたね。
「将口選手とは3回目の対戦でしたが、相手が将口選手だからということではなく、大会を通して『誰と当たっても勝ちたい』と思って、一試合一試合を大切に闘いました。いつも応援してくれる人たちが大勢見にきてくれている中で、絶対に負けられないという強い思いがありました」

――先日は世界大会代表合宿にも参加しました。他の選手と稽古しての感想はいかがでしたか。
「周りがすべて一流の選手、一流のコーチなので、普段の稽古に比べると気持ちも上がりました。世界大会までにクリアしなくてはいけない課題も見つかりました」

――その課題はなんですか。
「たくさんありすぎて……」

――ワールドカップ、全日本、ウエイト制と優勝を果たしている佐藤選手は、無差別の世界大会で優勝したら女子選手では初のグランドスラム達成となりますね。
「とくにそのことは意識していません。それよりも前回の世界大会での初戦敗退が悔しかったので、もうあの時のような思いはしたくないです」

――二回戦、リタ・ピヴォリウナイテ選手に体重判定でも決着がつかず3-2と僅差の判定でした。
「あの試合が自分を変えてくれました。リトアニア(第5回カラテワールドカップ)で勝てたのもあの負けがあったからだと思います」

――前回と今回の世界大会、気持ちで何か違うところはありますか。
「前回は『まだ次がある』という気持ちがあったと思いますが、今回は違います。私に次はありません。今回が最後の世界大会です」

――自信はありますか。
「はい。みなさんが応援にきてくれると思うので絶対に負けられません。勝ちにいきます」


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