不断の稽古の積み重ねによって揺るぎない自己を確立させ、人生の勝利者に


世界的に新型コロナウイルス感染症の影響が長引き、私たちの稽古や競技会なども感染拡大防止への協力を念頭に置いた活動になっていることと存じます。感染状況の異なる各地で、相応の対策を講じて稽古を展開される様子を、ソーシャルメディアを通じて拝見しています。世界中の皆さんが稽古に汗する姿にとても勇気をいただきます。

武道の果し合いは一対一の決闘、命をかけた戦いです。その戦いにルールを設けて技を競うことで、技術が飛躍的に向上しました。より強く、より速く、より巧く。現在のコロナ禍で与えられた環境を常にポジティブに捉え、様々な制限下で、できることを徹底的に行い、鍛え上げ、自分自身を磨き上げてください。そして、コロナ収束後に迎える新たな時代を、進化した新たな自分自身で迎えて欲しいと思います。

先日、2回目の欧州地区オンライン会議にお招きいただき、島本雄二道場長とともに出席致しました。会議冒頭に各々の近況報告をし、延期されている全世界フルコンタクト空手道選手権大会や第7回全世界ウェイト制空手道選手権大会などの方向性を確認しました。離れていても大切な仲間とつながっていられる安心感は何物にも変えられない喜びです。お招き有り難うございました。

日本では、11月21日・22日に東京で第52回全日本選手権を開催いたします。コロナに負けずに稽古を継続してきた選手たちに、何とかして戦いの場を作りたい、その一念でこの決断を致しました。本大会は史上初の無観客試合とし、最大限のコロナ対策を講じて行うものです。これから準備を進める上で、様々な運営上の制限が想定され、選手や関係者には相当な負担を強い、違和感も生じてくると思いますが、何とぞご理解とご協力をお願いします。今大会は例年以上に関係者が一丸となって作り上げていきたいと思います。また、今年は軒並みフルコンタクト空手の大会自体が中止、延期となりました。新極真会のみならず、すべての流派会派に門戸を開く大会ですから、より多くの選手に国内最高峰の競技の場を活かしていただきたいと思います。

一方、本年のドリームフェスティバルは開催を断念しました。とても残念ですが、やむを得ない判断としてご理解願います。これは、本大会が少年中心の参加が多く準備に時間を要するものである点や秋冬の感染傾向の予測、地方圏のコロナに対する認識と都市部への移動に対する警戒感などを踏まえて総合的に判断し、早めに断念をお伝えした次第です。本大会を目標にしていた選手の皆さんには大変申し訳ありませんが、何とぞこうした苦渋の背景にご理解をいただき、さらなる精進をもって次戦に備える思考の転換を図って欲しいと願います。

最後になりますが、世界的に不安定要素の多い現代社会ではあります。ソーシャルメディアの発達によって、膨大な情報が個々の目に、そして掌に飛び込んでまいります。どうか、不断の稽古の積み重ねによって揺るぎない自己を確立させ、かけがえのない一度きりの人生を謳歌し、その勝利者となっていきましょう。
押忍。

新極真会 
代表 緑健児

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