新年鏡開き稽古会


新年鏡開き稽古会1月7日、大山倍達総裁が眠る東京・護国寺で、新年最初の行事となる鏡開き稽古会が行なわれた。緑健児代表、小林功副代表、三好一男副代表をはじめ、関東近郊を中心とした支部長・道場長や、昨年の第6回全世界ウエイト制空手道選手権大会で男女7階級を制覇した日本代表からも、男子重量級王者の島本雄二、男子重量級準優勝の入来建武、女子重量級王者の将口恵美など、12名が参加。快晴の空の下、総勢約200名が稽古で汗を流した。

例年同様、稽古会の冒頭に本堂で行なわれた護摩供養では、今年5月に開催される第1回国際フルコンタクト空手道選手権大会での男女全階級制覇と、新極真会のますますの発展・隆盛を祈念した。祈祷が終了すると「スポーツでは心・技・体、どれかひとつ欠けてもうまくいきません。この3つを念頭に置いて、今年もご精進されることをご祈念いたします」と、住職があいさつを行なった。

その後は境内に場所を移し、三好副代表の太鼓の音色を合図に稽古がスタート。「今年もそれぞれの夢が実現できるように、元気いっぱいで稽古を行ないたいと思います。気合い入れて!」と緑代表の声が響くと、正拳中段突き20本から基本稽古が始まった。第1回国際フルコンタクト空手道選手権大会、第12回全世界空手道選手権大会の第一次選抜戦となる第50回全日本空手道選手権大会が控える2018年。一般部の選手は両大会での活躍を頭に描き、また少年部やシニアの選手はカラテドリームフェスティバルなどそれぞれの目標へ向け、誰もが気合いの入った稽古を見せた。最後は廻し蹴り100本を蹴り、基本稽古が終了した。

奉納演武では、昨年の第49回全日本大会決勝戦で対戦した島本と入来が組手を行なった。第46回全日本大会から毎年、決勝戦を闘っている両者にとって、奉納演武組手での顔合わせも今回でじつに4年連続4度目となる。試合の興奮がよみがえるような熱のこもった組手を見せた。
奉納演武型は、初めて団体型が行なわれた。演武者は、カラテドリームフェスティバル2017全国大会型団体中学生以上で優勝した、手島海咲、小林侑生、三橋龍貴の神奈川東横浜Aチーム。息の合った五十四歩を披露した。

続けて、第6回世界ウエイト制大会重量級を制し、女子では史上初となる主要4大会のグランドスラムを達成して現役生活を終えた将口に、数々の功績を称えて新極真賞が授与され、この日集まった第6回世界ウエイト制大会日本代表選手12名(島本雄二、入来建武、山本和也、長谷川達矢、山田一仁、湯川智仁、𠮷澤穂高、岡﨑陽孝、多田耀成、飯野駿、将口恵美、横山紀子)も合わせて紹介された。最後に、参加者が順番に大山総裁の墓前に手を合わせ、鏡開き稽古会が終了した。


総本部道場に移動して行なわれた新年会では最初に、緑代表があいさつを行なった。
「2017年を振り返ると、カザフスタンで男女8階級中、7階級制覇という快挙を成し遂げました。全日本大会は諸流派の選手やヨーロッパのチャンピオンも出場する中、島本雄二選手、南原朱里選手と男女ともに日本の新極真会の選手が優勝し、いい年だったと思います。今年は第1回国際フルコンタクト空手道選手権大会が開催されます。昨年のJFKOは全階級を他流派に獲られてしまったので、今年は日本の新極真メンバーが上位を独占することを期待しています。それが終わると第12回世界大会の選抜戦、2020年にはフルコンの世界大会も控えています。毎年のように世界大会が開催され休息はありませんが、みなさんもいつか現役を終える時がきます。現役のうちにやるだけやったと思えるように、与えられたチャンスをモノにしてください。いい一年になるように、ともにがんばっていきましょう」

続けて小林副代表が「今までのように、着実に、堅実に、焦ることなくがんばっていけば、新極真会はますます大きくなっていくと思います」と乾杯のあいさつ。
宴が終盤に差しかかると、日本代表選手やコーチ、数名の支部長が順に2018年の抱負を述べた。昨年7月の第6回世界ウエイト制重量級を制し、男子では史上3人目となる主要4大会のグランドスラムを達成した島本は「5月の第1回国際大会の重量級は決勝を新極真同士で闘って、自分が必ず優勝します。新極真で上位を独占して、新極真の選手で盛り上げられるようにしたいと思います。10月の第一次選抜戦も必ず優勝して、また日本選手団を引っ張っていけるように、エースの座を取りにいきたいと思います」と力強くコメント。第6回世界ウエイト制、第49回全日本大会ともに決勝で島本に敗れ準優勝に終わった入来は「去年は優勝していないので、5月の国際大会は必ず優勝します」と雪辱を誓った。将口は「新極真賞をいただき、ありがとうございます。今までいろいろな大会に出させていただきましたが、選手生活の最後にグランドスラムを達成できて、うれしく思います」と感謝を口にした。
日本代表監督の奥村幸一師範は、「緑代表がおっしゃったように、選手に休息はありません。7階級制覇は素晴らしかったですが、ぜひ無差別の世界大会で男子の王座死守と女子の王座奪還。そして全階級制覇をこれから永遠に続けてもらいたいと思います」と言葉を述べた後に、2013年に病に倒れてから懸命なリハビリを続け、奇跡的な回復を見せている双子の弟・奥村啓治師範自筆の掛け軸を、緑代表と三好副代表に贈呈。最後に三好副代表が「試合の結果だけではなく、新極真はマナーでも格好でも態度でも、絶対に負けてはいけないと思います。2018年、絶対世界一になりましょう!」と言葉をかけ、正拳中段突き10本で締めくくった。