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闘病中の鈴木国博支部長が世界大会とこの一年を振り返る

2019.12.31
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 3月から白血病と闘っている鈴木国博支部長が近況を語った。
 まずはやはり第12回世界大会の話になる。
 世界大会を観戦して驚いたのは海外勢の成長だった。
「一昨年カザフフスタンで開催された世界ウエイト制大会では日本勢が8階級中7階級優勝という大勝を果たしましたが、それからの2年間で日本勢の動きに対応してきた選手が多く見られました。突出していたのはやはりマシエ・マズールとヴァレリー・ディミトロフのふたりでしたが全体的にレベルが上がっている印象を受けました。日本選手特有の細かな動きに対応し、動きを合わせたり、リズムを断ち切ったりできるようになっているように見えました。」

 世界大会はABブロックで日本代表選手が全滅するという危機的状況になったが、その状況を破ったのは鈴木支部長の指導を受けた前回王者島本雄二だった。島本はこの優勝で史上二人目となる2連覇世界王者となった。
「35年ぶりの2連覇かかっていた大会でしたからそれは力が入りました。世界大会前にはまず細かい突き技で相手を下がらせる方法をかなり指導しました。相手を押し崩し、上体がのけぞったところに素早く蹴りを繋ごうだとかそういったことをやりました。自分が連覇を果たせなかった失敗を踏まえて何をやるべきかなども話ししました。結果的に全試合本戦で勝利し優勝を果たしましたが、これは狙い通りというよりは彼の能力通りの結果が出たと考えています。試合のプランは立てますが、プランを実践するのは彼の実力ですから彼自身の勝利です。やはりすごい選手です。」

 島本は見事に連覇を果たしたが、大会直前に鈴木支部長は緊急入院という状態にあった。
「世界大会の二日前に肺炎で緊急入院しました。かなり苦しい状態でしたが、病院の先生が「必ず大会に行けるように治します」と言ってくださり、その言葉通り体調が回復して世界大会に行くことができました。今お世話になっている病院は本当に素晴らしい病院で紹介してくださった後援者の方に感謝しています。また世界大会では病状を気遣って部屋を用意していただいたおかげで休むことができました。緑代表をはじめ組織のみなさんにとても感謝しています。」

 世界大会では以下の選手達に注目したという。
「実力的には雄二の次に来るのは順当にいって加藤大喜かなと思いました。今回は彼の強さが非常に際立っていました。その次は落合光星です。現在も実力がありますが、彼はもっと上に行けるポテンシャルがあると思っています。今以上に覚醒してくれればと期待しています。一番成長を感じたのは江口雄智ですね。JFKOから踏み込みが良くなって攻撃力が増しているように見えました。これからまだまだ伸びそうな気がします。」

世界大会後再び体調を崩し入院を余儀なくされた鈴木支部長だったが、島本の連覇優勝はそれに勝る喜びがあったという。
「35年ぶりの連覇優勝ですからね。彼のおかげで自分の優勝を含め3回世界大会優勝の喜びを味わうことができました。貴重な体験ができ本当に嬉しいです。トレーナーという立場で世界大会に立ち会う機会をくださった大濱師範に感謝しています。」

 世界大会後は自宅で療養中という鈴木支部長。冬の冷気は肺や気管支に障るため、これまで以上の用心が必要だという。まだまだ予断を許さない状態ではあるが、着実に完治に向かっているという。最後にこの一年を振り返ってもらった。
「やはり重大な病気ですからいろんなことがありましたが、こんな状態の中でも支部の道場生達ががんばって結果を出してくれたり、一二三や雄二が世界大会でがんばってくれて結果的にはいい一年でしたね。空手についても1から考え直すことができ、いろんな発見もありました。今振り返ると大変でしたが、楽しい一年でした。御支援や応援をしてくださったみなさんありがとうございます。」


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