日頃は新極真会の発展のためにご協力を賜りまして誠にありがとうございます。
希望に満ちた2010年に突入して早くも一カ月が過ぎました。皆さまは新しい年を迎えて忙しくも充実した毎日をお過ごしのこととお喜び申し上げます。
1月10日、日本では大山総裁が眠る護国寺において恒例の鏡開きを開催しました。この催しには支部長責任者を中心に約100名の参加者が参加して気合のこもった稽古を行いました。鮮やかな青空の下、護国寺に響き渡った気合は寒さを吹き飛ばし、心も体も晴れやかな気持ちになりました。また、奉納演武で は三好一男師範が征遠鎮の型を披露して下さいました。大山総裁の遺影をしっかり見据えながら繰り出す重厚な技と裂帛の気合で私たちに範を示していただきま した。三好師範、ありがとうございました。
さて、この鏡開きの最後には全員で大山総裁の墓標に手を合わせました。極真空手という世界共通の言語で素晴らしい仲間を持つことができ、心身ともに豊かで健康な毎日が送れるのも大山総裁のお陰です。私たちは大山総裁の意思を忠実に受け継ぎ、そして感謝の心を忘れずに世界最強で最大の武道団体を目指して一層の精進をしていかなければなりません。未来永劫に存在し続ける誇り高い組織づくりを目指して一致団結して確実な歩みをしてまいりましょう。
海外ではその世界最強で最大の組織作りに向けて新しい支部長が続々と誕生しています。なかでもロシアのデニス・グリゴリエ フ選手が新しく支部長に就任されたことは非常に喜ばしいことです。ワールドカップでは重量級王者に輝き、長きにわたってロシアのエースとして、また世界を代表する優秀な選手として活躍してくれました。今後は指導者として強い弟子を育成してくれることを期待しています。この他、新しく支部長や責任者に就任さ れた皆さまが新極真会に新しい風を吹かせていただくことを心から期待しています。
来月には恒例の新極真会昇段審査会が開催され、世界中から多くの受審者が厳しい審査に挑みます。皆さまご承知のように、新極真会は段位の「質」を重視するので、昇段には厳格な審査が課されます。生涯に渡って稽古し続けるのが武道ですので、日頃の稽古が大切であるのは言うまでもありません。受審者はこの審査に向けて一層厳しい稽古を積んでいることと思いますが、どうかその稽古の成果を思う存分に発揮して全員が昇段できるように頑張って下さい。
最後になりましたが、世界各地では地震や洪水などの災害が頻発しています。特にハイチでの大地震で被災された方々には心からお悔やみ申し上げます。連日、テ レビやインターネットで配信されてくる現地の様子を目の当たりにするたびに、一人でも多くの方の救出と一日も早い復興をお祈り申し上げる次第です。
今後も皆さまと力を合わせて一歩一歩、前に進んでいきたいと考えていきます。いかなる困難が待ち構えていようとも、世界中の仲間のことを頭に思い浮かべて、全力で挑戦して乗り越えていきたいと思います。皆さまのご理解とご協力をお願い申し上げます。
押忍
新極真会会長 緑健児