3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に被災された皆さまには心からお見舞い申し上げます。また、お亡くなりになられた方々には、謹んで深い哀悼の意を表します。
地震発生当時、私は山梨県で日本代表/代表候補合宿に参加したのち、本日佐賀県で開催されました全九州大会に出席致しました。
震災発生後、メディアを通じて届けられる被災地の様子を目の当たりにするたびに強い心の痛みを覚えます。言葉になりません。今もなお、救助の手を求める方々が多数おいでることと思います。一人でも多くの大切な命が救われることを祈るばかりです。
未曾有の国難に見舞われた今、私たちは新極真会の一員である前に、日本国民の一員としての自覚を新たにしなければなりません。国難の鎮静化に向けて尽力していただいている政府の先生方や、被災地で救助にあたられている方々には心底より敬意と感謝を申し上げます。
この事態に直面した私たちは何をやるべきなのか、そして何が出来るのかをしっかり見極める必要があります。政府から発信される情報を正確に把握し、その指示に従って忠実に行動することが、私たちの行うべきことだと考えています。日本国が一つになることが今求められることだと思います。
,今回の災害に際して、世界各国からも続々と支援のお申し出をいただき、救援隊も被災地入りしていただく様子がメディアで配信されています。日本が国際社会の一員である喜びを痛感いたします。新極真会の世界各支部からも私たちの無事を心配して下さるメールや電話を多数お寄せいただきました。皆さまの優しさが心に染みます。本当に有り難うございます。
本日、冒頭に述べました行事を全て終え、全国の支部道場に向けて義援金募集や節電などの通達を発信いたしました。一人の百歩より百人の一歩。今、私たちの小さな行動を積み重ねることが、被災地の復興に向けた必要な努力に他なりません。
最後になりますが、合宿や大会では参加選手が死力を尽くして稽古や試合に挑んでいました。自分たちに出来ることを精一杯行う。被災地復興への祈りを秘めて戦う選手たちの姿を見ながら、いかなる困難や苦難が私たちの前に立ちはだかろうとも、絶対に希望を失ってはいけないと強く自分自身に言い聞かせました。皆さん、今こそ希望を胸に抱いて、力を合わせて強い絆をもって前進していきましょう。
なぜなら、私たちには世界中の仲間がそばにいるのですから。
平成23年3月13日
WKO会長 緑 健児