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第4回ワールドカップ開催に確かな手応え

2008.11.17
代表メッセージ

いよいよワールドカップ・ロシア大会まで7カ月余となって参りました。日本では先月、第40回全日本大会を大成功裡のうちに終え、W杯の日本代表として男子18名、女子9名の選手を最終確定しました。今大会初優勝となった山田選手をはじめとする日本選手が世界の強豪達と、世界一の座を賭けて、魂をぶつけ合う姿を想像するだけで今から胸が躍ります。

この全日本大会終了後、ロシア地区選抜戦を視察するためにワールドカップ開催地であるサンクトペテルブルグを訪問しました。この地は非常に芸術的で永い歴史の息吹を感じさせてくれる魅力に溢れる都市です。現地には欧州地区からも昨年の世界大会で見事な戦いで準優勝に輝いたドナタス選手たちが視察に来るなど、早くもワールドカップの前哨戦が開幕したような興奮を覚えました。この大会(ロシア大会)では、世界四位のローマン選手をはじめとする世界屈指の強豪選手が非常にレベルの高い戦いを披露してくれました。この日に賭ける選手の意気込み、その裏に隠された血の滲むような稽古の成果を十分に窺い知ることができました。今春に視察した欧州選抜戦や、他地区の選抜状況を思い起こしながら、世界中の選手たちの実力が極めて高い水準で拮抗していることを実感した次第です。

さて、こうした選手の奮闘もさることながら、ロシア大会の運営も非常に素晴らしいものでした。ユーリ師範を中心にロシアの全支部長が心を一つにして業務にあたった成果でしょう。ワールドカップ会場で「予行演習」として開催されたこの大会の成功は、来年の「本番」の大成功を確信するには十分すぎるものでした。新極真会事務局も全力をあげてこの運営のバックアップ体制を整えていますので、引き続きロシア全支部長の尽力に心から期待します。

最後になりましたが、世界各地では深刻な経済不振や頻発する社会犯罪に見舞われ、不安定感や閉塞感が拭い去れません。武道家は周辺環境がどのように変化しようとも、絶対に揺るがない自分自身を確立し、強固な精神力を養うために修行を絶やしてはなりません。強くなればなるほど、人に優しくなれなければなりません。自分自身の弱さに気づき、常に強くありたいと願う心をもつのが空手家です。常に尊敬の心を忘れず、日々に感謝しながら世界の平和に少しでも貢献できる国際社会の一員として輝かしい未来に向かって共に歩んでまいりましょう。
今月も皆さまのご協力を心からお願い申し上げます。
押忍!  

代表理事 緑健児
WKOニュースレター11月号より


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