日時:2013年7月21日(日)
於: 長崎県立総合体育館
主催:NPO法人全世界空手同連盟・新極真会
長崎県本部・山田道場
「3年振りに新チャンピオン誕生・浅野英樹が念願の初優勝!」
7月21日、長崎県空手道選手権大会が長崎県立総合体育館で開催された。
「一般の部」には31名、「高校の部」には25名の選手がエントリーし、猛暑を吹き飛ばす熱い戦いが展開された。
第30回となるこの大会、若手選手が活躍する中、30年間連続出場を成し遂げた“長崎の鉄人”こと51歳の岡村繁美選手を始めとする、ベテラン勢の健闘も光った大会となった。
「高校生の部」決勝戦に駒を進めたのは、立石達也(長崎)と小林隆亮(佐賀筑後)の両雄。立石は昨年の同部門チャンピオンであり、大会二連覇を狙う。
試合序盤、小林が左右の回し蹴りとパンチのコンビネーションで果敢に攻め入るが、立石は落ち着いてこれに対処し、強烈な左右の突きで応戦する。
このボディへの攻撃が徐々にダメージを与えていく。
本戦終了間際、ついに小林が膝をつき立石が「技あり」を奪取、これが決め手となった。
「高校生の部」二連覇を達成した立石は恵まれた体格に華麗な技を合わせもっており、今後「一般の部」での活躍が大いに期待される。


「一般の部」では昨年の長崎県大会で二連覇を果たし、優勝候補として本命視される岡田秀一(長崎)が準々決勝で敗れるという波乱が起こった。
岡田と再延長までもつれこんだ接戦を制し、準決勝へ勝ち進んだのは新鋭・18歳の吉武雅矢(福岡)。
勢いに乗る吉武は準決勝で長崎県の強豪・山田泰紀(長崎)と対戦するが、この試合でアクシデントが発生する。
強烈な左右の突きを得意とする吉武に対し、山田はステップワークを駆使してカウンターを狙っていく。
中盤、吉武が一気に間合いを詰めた瞬間、カウンターを狙い前に出た山田と激突!この際、山田は顔面を激しく強打してしまい、起き上がれないほどのダメージを負ってしまう。
試合はそのまま中断し、吉武は失格、山田は次試合棄権となってしまった。
両雄は緊張感漂う好試合を展開していただけに、残念な結果である。
この波乱含みの大会を制したのは、昨年まで五大会連続で入賞を果たし、岡田兄弟・山田泰紀と並ぶ長崎四強の一人、浅野英樹(長崎)である。
これまでは今一歩のところで涙を飲み、雪辱を果たす為に日々厳しい修練を重ねてきた。
準決勝では優勝経験もある岡田雄一(長崎)を大接戦で下し、満を持して決勝戦へ臨んだ。
今大会、初優勝を完全な形で飾る事は出来なかったが、悔しさをバネにした不断の努力は自身を裏切らず、「成すべくしてなった」成果として称賛に値するものである。



1984年、「第1回ノックダウントーナメント」としてスタートした長崎県大会は、以降30年間、一度たりとも中断・延期する事無く連綿と継続してきた。
これは山田政彦師範を中心として、大会を支え続けた長崎県支部の道場生全員の努力の賜物であろう。
閉会のあいさつの中で山田師範は次の様に宣言された。
「明日から第31回大会に向けての準備が始まる。」
(長崎支部 荒木 匡輔)
<大会結果>
一般の部
優 勝 浅野英樹(長崎)
準優勝 山田泰紀(長崎)
第3位 吉武雅也(福岡)
第4位 岡田雄一(長崎)
技能賞 古家竜二(長崎)
敢闘賞 野崎元基(長崎)

高校生の部
優 勝 立石達也(長崎)
準優勝 小林隆亮(佐賀筑後)
第3位 平野知之(長崎)
第4位 中村竜己(誠勇館)
技能賞 野道晴彦(長崎)
敢闘賞 釜堀竜安(修和会館)


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