先日、昇段審査を受けさせていただきまして本当にありがとうございました。
奥村師範や黒帯の先輩方、千葉南支部の道場生の皆さま、少年部のご父兄、そして何より弟たちと母にこの場をお借りしてではありますが感謝したいと思います。
早いもので私が新極真空手を始めて約7年が経ちました。
初めはただ喧嘩が強くなりたいなというのと、たまたま弟が習っていて道場が家から近かったという理由で始めました。
そして父の仕事の都合で、始めて間もなく城南川崎支部から千葉南支部へと移ってきました。
初めて会う先輩や道場生やバスで通うという慣れない環境ではありましたがしっかりと稽古に取り組んできました。
しかし、ある日突然稽古に身が入らなくなり、稽古に行くのが面倒になっている自分がいました。
それは部活や学校の勉強との両立に疲れてしまったのか、少年部の時から空手をやっていないことで同世代でも実力差がついてしまうことへの嫌気がさしたのか、それとも一人でバスに乗り夜遅くになって家に着くという環境が嫌になったか、今の自分でもよく分かりません。
そんな時に師範が「尚弥!才能があるから黒帯を取るまで辞めるなよ!」と何度も声をかけてくださり、おかげで少しずつ自分に自信が持てるようになり、稽古に対して真摯に取り組めるようになりました。
そして高校3年の冬に師範から次の昇段審査を受ける許可をいただきました。
しかし大学に進学すると同時に、授業やサークルなどとの両立が難しくなり、道場になかなか行けなくなってしまい、自分でも焦りはあったのですが、心のどこかで「まぁ何とかなるでしょ」と思っていましたが、夏休みが過ぎ大学も一段落ついたころ、自分の実力が昇段するに値しないと実感しました。
そんな時にまたまた師範が「何でも理由をつけたらそれまでだ。」と、厳しい中にも優しさのあるお言葉をいただきました。
師範に背中を押していただいたおかげで、キツイ稽古に耐えることができたと今思います。
そして昇段審査当日、とても緊張していたのであまりよく覚えていませんが、10人組手のことだけはっきりと覚えていて今でも決して忘れることができません。
中盤には弟とも組手を行い、兄弟同士では、今まで稽古で本気で組手をしたことがなかったので、こんなにも強かったのかと驚きました。
10人目に師範代に相手をしていただき、これで終わりかと思ったのですが、師範の粋な計らいにより母と十一人目の組手をすることになりました。
10人終えたことの達成感でいっぱいで、その時は何が何だかわかりませんでしたが、今振り返るとこうして母や弟との組手によって、大げさではありますが、自分一人ではなく内山家全員で取った黒帯なのかなと思います。
もし10人の中に弟がいなくて、11人目に母と組手をすることがなければそうは思わなかったかもしれません。
このように考えられるようになったのも、師範のおかげであるという他ありません。
これで私もまだまだ未熟ではありますが黒帯の一員となることができました。
これからは、師範や先輩方が自分のことを気にかけて下さったのと同じように、後輩に対してよき先輩と思ってもらえるように、空手の技や技術だけでなくそれ以外の人間的な部分も尊敬される存在になりたいと思っています。
そして千葉南支部のことを今まで以上に盛り立てていこうと思います。
今後とも稽古に精進して参りますのでよろしくお願いいたします。押忍
千葉南支部
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