「息子と共に」
この度は、昇段審査の機会を頂くと共にお許しを頂きまして本当に有難うございました。
私は小学生の頃からブルース・リーが大好きであり、中学生になったら武道をやりたいと考えておりました。しかし、私が進学した中学校には空手も少林寺拳法もなく柔道か剣道のみであったので、柔道を選択し数年修行しました。
ところが、仲の良い友人からバスケットの誘いがあり、悩んだ挙句転部し、そこから7年間続ける事となりました。
気づいたらブルース・リーとはかけ離れ、足元にはエアージョーダンを履いていたのです。
その後、就職、結婚し子供が生まれ、近所であったこともあり長男が塚本道場へ入門させて頂き送迎、審査会等で道場へは足を運ぶのですが、自分が空手の経験が無い事もあり、的確なアドバイスが出来なかったのをよく覚えております。
息子が試合で負けている姿を見ていると、熱く激しい悔しさが込み上げてきました。
息子の為にも、また自分が昔から抱いていた思いも合わさり、塚本先生へ入門をお願いにあがりました。
今では次男を含め男三人で修行をさせて頂いております。
入門当時私は39歳で、道場内では一番下からのスタートであり、辛い練習後の雑巾洗いが一番の良い思い出となっております。
学生時代に学んだ言葉で、「人生の最も苦しい、いやな、辛い、損な場面を真っ先に微笑みを以って担当せよ」というのがあります。
いつも実行しようしようとしていますが、なかなか困難です。
塚本師範が「いつでも謙虚さを忘れない」と仰られておりますが、まさにこのお言葉を実行していく事で、真っ先に微笑みを以って担当出来るのでは、と感じております。
息子二人と共に空手を通じ、謙虚さを磨き続けたいと思います。
いつもご指導を頂いております塚本師範、三島先生、清水先生、諸先輩の方々、道場生の皆様、家族の皆に心より感謝致します。押忍
世田谷・杉並支部
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