この度は、昇段のお許しを戴きありがとうございます。
そもそも、6年前に入門した際の私にとって、空手とは“健康のための習い事”程度の認識でした。
ところが帯の色が上がっていくにつれ、新しいことに気付いたり、できなかったことができるようになったり、帯のむこうに新しい景色があるような感覚を意識するようになりました。
昇段審査自体が今までの昇級審査とは全く別で、非常に厳しいものとの認識はあったものの、黒帯の向こう側では何が見えているのか、新しい気付きが得られるのではないか、その興味に突き動かされて審査を受けてみようと決めました。
半年間の準備期間を経て臨んだはずの審査の内容については、まったく満足できるものではありません。
移動までで息が上がってしまい、型は間違え、組手では最初からほとんど何もできず、立っているのがやっとの状態でした。
記憶もほとんど残っていない中で、10人組手の間、皆さんの声が会場に反響するほど大きかったこと、お礼の握手をする際、対戦相手の方々の顔がみんな優しく笑っていたこと、今回受審組の“オールブラックス”の若い3人と握手をした時、『この子たちと“一緒”に挑んだ戦いがやっと終えられた』と思えたこと、今までの自分には無かった“気付き”かもしれません。
今、51歳。
新しい気付き、新しい景色を求めてもう少し努力してみたいと思います。
最後になりましたが、松本師範、先生方、諸先輩方、奈良支部道場生の皆さん、オールブラックスのみんな、この度はたいへんお世話になり、ありがとうございました。
今後とも、ご指導ご鞭撻の程、よろしくお願いします。押忍
奈良支部
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