この度は昇段審査の機会を与えて頂き、ありがとうございました。
私が空手を始めさせて頂いたのは20年近く前で、当時は高松の和歌山支部本部道場で稽古をさせて頂きました。
その頃は、黒帯の先輩方がとてつもなく強く、『極真の黒帯』になんてなれるものではないと感じており、2年ほど稽古をさせて頂きましたが、次第に道場から足が遠のき退会してしまいました。
十数年前、関空へ勤め泉佐野市に住んでいたころ、和歌山支部本部道場でご指導頂いておりました高橋先生が分支部長になられて貝塚道場を開設されていると聞き、再入門させて頂く事になりました。
当時、大学生の頃から弟のような存在であった後輩の赤ちゃんに不幸があり、夢中で空手に打ち込むことで少しでも元気になってほしいとの思いから、一緒に空手をしようと入門を勧めました。
空手に打ち込み充実した日々が過ぎ、弟は見事に昇段しましたが、私は仕事の都合で茶帯のまま和歌山に帰り、松島道場に移籍させて頂いたにもかかわらず、しばらくしてまた退会してしまいました。
空手を習いたい気持ちは常にありましたが、何かと理由を付けては退会してしまう中途半端な自分でした。
しかし、平成26年4月に2人の子供と再々入門させて頂いた時は、子供たちの手本となれるように稽古を続けようと思いました。
1級の昇級をお許し頂いた後に、昇段審査は辛そうだなと中途半端な気持ちになりかけましたが、中上先生に「このまま昇段まで一気にがんばって下さい!」と背中を押して頂き決意が固まりました。
それからは、道場稽古に積極的に参加する事と稽古がお休みの時などは走り込みによる体力づくりを心掛けました。
いよいよ審査当日、緊張から思うように体は動きませんでしたが、審査員席に座られている中上先生の「思い切って挑戦しなさい」と言わんばかりの温かい視線と、10人組手でセコンドについてくれた壮年部仲間の塩津さん、指導員の小松先生、落合光星くんや応援に来てくれた松島道場の方々、他の道場の仲間達のおかげで心強く挑戦する事ができました。
10人組手の途中から今までに経験したことがないほど息が上りましたが、10人目は子供たちや私の憧れの全日本チャンピオン、落合光星くんが相手をしてくれました。
体は動きませんでしたが、夢のような時間でした。
審査が終わり、落ち着きを取り戻し清々しい気持ちになってきたころ、みなさまへの感謝の気持ちがこみ上げてきました。
ありがとうございました。
これからは新極真会の黒帯として、強くて優しい空手家を目指します。 押忍
和歌山支部
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