極真空手との出会いは、20年以上前、青山斎場で行われた、大山倍達総裁の葬儀に亡き祖父の付き添いで参列する機会がありました。
そこで大勢の空手関係者の方や、報道関係者、また海外の報道関係者の方の中で、この場に居て良いのか困惑した事を覚えています。
祖父からは、若き日の大山総裁の話を聞き、拳に拳タコが出来て、ナイフで削るほど修練を重ねていたこと、その昔、貧しかった我が家に大山総裁が立ち寄り、出すお茶が無く、子供が飲む粉のソーダに生水を入れて出した処、大山総裁は、少しも嫌な顔をせず、美味しそうに飲み干して「奥さんありがとう」と祖母に気持ち良く礼を答えてくれた事、そして大山倍達という武道家は、大らかで温かみがあり、自分に厳しく、人に温かい人柄であったと聴きました。
体力に自信の無かった自分でしたが、話を聞いて、武道を志すなら極真空手という思いが生まれ、いつの日か極真空手を学んでみたいと考えるようになりました。
20歳の冬、仕事で住んでいた君津市に極真空手道場がある事を知り、見学に行きました。
さっそく体験入会をさせて頂き、先輩の蹴りをミットで受け、その衝撃力の凄さには本当に驚きました。
また始めてみると、自分の運動能力の無さにはウンザリしましたが、分支部の先生、先輩は、こんな自分を見捨てず、誠に丁寧に、時に厳しく、指導を頂きました。
私にとって、この方達との出会いは、今に繋がる人生の大切な瞬間であったと確信しています。
今回の昇段審査10人組手の相手の中には、当時お世話になった、林光章分支部長、伊藤貴裕分支部長、鈴木晴之先輩、そして審査直前まで稽古付けて頂いた安部哲也先輩が居りました。
感極まる思いがありました。
最後になりましたが、今日まで長い時間が掛かりましたが多くの人に支えて頂き、空手を続けることが出来ました。
千葉南支部長の奥村幸一師範、道場生の皆様、お世話になった全ての方々に心よりお礼申し上げます。
本当にありがとうございました。
千葉南支部
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