この度、昇段をお許しいただきありがとうございます。
5歳の誕生日、真っ白な道着が僕への誕生日プレゼントでした。
戦いごっこで保育園の友達に勝てるようにするため、空手を始めました。
僕の後ろについて、一緒に稽古をして下さった先輩がとても格好よく、先輩を目指すようになりました。
おかげで空手の基本動作などを身につけることができました。
空手を始めてすぐ試合に出場させて頂きましたが、よくルールも分からず、一回戦敗退。
そのようなことが続く中、入門から二年目で初めて試合で賞をとることができました。
「僕はもう、空手は向いていないのかな。」という気持ちはその時、「空手を続けていれば良いことはある。もっと頑張ろう。」と考えるようになりました。
しかし、稽古を積んでも思うように力をつけることができず、悩むことも多かったのですが、藤本先生の楽しく、厳しく、みんなを笑顔にさせてくれる優しさに導かれ、あきらめずに稽古に通うようになりました。
大きな結果も残せず、気づくともう中学生。この頃、藤本先生から昇段審査の推薦を頂くことができました。
「このような僕に本当に黒帯は許されるのだろうか。」と思いましたが、先生や道場の皆さんに肩を押され審査に挑戦することを決断しました。
審査当日、みなさんの熱い応援のおかげで9年間教えていただいた「動じない心」で臨むことができました。
基本稽古、基礎体力、移動稽古、型を順調に終え、大きな声援の中の十人組手。
しっかりとやり遂げることができました。
これまで、空手を通して多くのことを学びました。
指導の補佐を担当させていただき、先生がいつも僕たちに教えて下さってきたことはいかに難しく、いかに大変か。
稽古の中で築かれる人間関係はとても大切だということ。
先生、先輩を敬うこと。
後輩には優しく、学んだことは教えてあげること。
しっかりと怒ること。
すべて空手を通じて学んだことです。
まだまだ未熟な僕です。
黒帯をスタートラインと考えて、日々の稽古を大切にしていきたいと思っています。
審査当日、準備をして下さった方、審査をして下さった木元師範、先生方、先輩、後輩、応援に来て下さった方々、妹、両親、本当にありがとうございました。
この思いを忘れることなく、頑張ります。押忍
神奈川東横浜支部
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