私が空手の世界へ足を踏み入れたのは六歳になる夏、父親に連れられてのことでした。
体格に恵まれない私は小学生の頃、周りが大きな結果を残す中で殆ど勝つことができませんでした。
悔しさを、時に諦めを感じていたことを覚えています。
中学生になるとき、父親に空手を続けなくてよいと言われた私は喜んで部活動に所属しました。
年を通して殆ど休みのない鬼のような部活動生活が待っているとは知らずに。
そんな部活動で三年間励んでいた私は高校に上がるころ、ふと「もう一度空手がしたい」と思いました。
嫌いだった空手を何故もう一度やりたいと思ったのか、今でも不思議です。
再開して三年ほど経った高校三年生の冬、当時約十年の空手生活において初めて組手の大会で優勝することができた時、本当に嬉しかったです。
周りの方々も喜んでくれました。
地区錬成大会の優勝で胴上げされる姿はそう目にするものでもないでしょう。
私はこの度、昇段審査の機会を与えていただくことができました。
最初お話をいただいた時は正直時期尚早ではないかと戸惑いましたが、せっかく頂いた機会、全力で臨ませていただきました。
昇段審査が無事終了したとき、師範から「初段の初は初心の初」とのお言葉を頂きました。
その言葉の通り、新たな帯と心を引き締め一層稽古に励み、後輩達を引っ張る、でなく自然と付いてきてもらえるような人間を目指します。
最後になりますが、いつもお世話になっている前田師範、野上師範代、先輩方、後輩達を含む道場の仲間の皆様、親御様方、そして最も近くで支えてくれているお父さん、お母さん。この場をお借りして感謝の言葉を、一言ですが述べたいと思います。
いつもありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。押忍
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