この度は、昇段のお許しを頂きありがとうございます。
私が空手を始めたのは小学1年生のときでした。
見学に行った道場で、男の子の中に混じって稽古しているお姉さんの姿に魅了され、一緒にやろう!と声をかけてもらったことがきっかけでした。
たくさんの先輩方に可愛がっていただき、毎日毎日稽古のある道場に出向き、帯の色が上がっていく喜びに胸が躍り、夢中になって稽古に励んできました。
初めのうちは怖いもの知らずで、ただただ楽しいばかりだった試合も、学年が上がるにつれて、勝つ喜びよりも負ける悔しさを味わうことに恐怖を覚え、いつしか試合前になると緊張から腹痛や吐き気、時には痙攣を起こしたりするようなこともありました。
度々の怪我や故障に苦しんで、思うように身体が動かせず、稽古ができなくて辛かった時期が何度もありました。
強くなりたい。勝ちたい。その思いが空回りして自分を追い詰めていることがまた苦しかった時もありました。
そんな私をいつも支えてくれていたのが母でした。
空手のことなど何もわからない母でしたが、私に自信を付けさせたい一心でたくさんの経験をさせてくれました。
昇段審査では、これまでの稽古や苦しんだ日々を思い出し、感謝の想いを込めて挑みました。
最後まで諦めないこと、苦しくても続けることの大切さ。空手を通して学んできたことが実感できた瞬間でした。
入門して12年、黒帯になるという一つの目標が達成され、嬉しく思うと同時に身の引き締まる思いでいっぱいです。
最後になりましたが、大濱師範をはじめ指導してくださった先生方、先輩方、道場生の皆様、ご父兄の皆様、そしてここまで続けさせてくれた両親に心から感謝致します。
多くの方々の励ましや声援を頂いたお陰で今日を迎えられているこの喜びを忘れず、また新たな気持ちで稽古に励んでいきたいと思います。
これからもどうぞ宜しくお願い致します。押忍
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