この度は、昇段審査を受審させていただき、そして昇段をお許しいただき誠にありがとうございました。
「今度長崎から強いのが東京に行くけんねー」
郷里長崎の坂谷先輩から連絡があったのは私が38歳の頃の1992年の事と記憶してます。
この人こそが後の世界チャンピオン塚本師範でした。
2004年私は東京西支部へ入門させていただき、その後引っ越しがあり城南支部でお世話になりました。
2016年「あと何年空手ができるんだろう?」と自問自答するうち、残り少ない空手人生を塚本師範の心、技、体を間近で勉強したくなり入門をお願いいたしました。
入門時、稽古についていけるだろうか?と不安でしたが、回数を重ねる毎に師範をはじめ皆さんの優しさに触れ、不安が安心に変わっていきました。
2018年10月師範より昇段審査のお話があり光栄に思いましたが、8月に脊柱管狭窄症を発症し歩くのもままならない状態でしたので、お断りしようと師範にご相談したところ「できるとこまでやって下さい」とのお言葉をいただきましたので、ありがたく受審する事にしました。
審査当日、痛み止めが効くか効かないかが一番の不安であり、十分ではなかったもののどうにか午前の基本、移動、型の審査を持ちこたえる事ができました。
残すところ午後からの組手です。
再度痛み止めを服用しましたが、効き始めたのは開始10分前で焦りにあせりました。
私にとって乾坤一擲の組手は決して満足のいく内容ではありませんでしたが、私の力を十二分に出させてくれた10人の先輩方をはじめ、組手中アドバイスをいただきました諸先輩方、そして絶えず応援をいただきました全ての道場生の方にお礼を申し上げます。
そして何よりも、審査前日に私の不安な心を察したように移動、型の指導を丁寧にして下さいました塚本師範に厚く御礼申し上げると同時に、人生でかけがえのない経験をさせていただき感謝します。
ありがとうございました。
体力、技量、精神力ともに、まだまだ黒帯のレベルにない私はこれからが真の修行だと思います。
今後も「仁」の心を大切にし精進しようと思います。押忍
※世田谷杉並支部情報はこちらよりご確認下さい。