この度は、昇段の許可をいただきありがとうございました。
高校時代に1年かじって止め、体力作りと思い18年ぶりに再開、仕事で来ないことも多く、「空手スローライフ」だった自分が、まさか黒帯を目指し、黒帯となる日が来るとは想像もしていませんでした。
スローライフぶりは、黒帯を目指そうと思い立ってからも健在で、2014年に受審して不合格となってから今回まで5年の歳月を要し、不合格2回。
気持ちも上がったり下がったりと、落ち着かない日々でした。
そんな調子の弟子に久美子先生はよく忍耐強くお付き合い下さったなと改めて感じます。
こんな自分ですが「下がった時」に思い出すのは、今は亡き伊師師範から再入門にあたり過去経験を聞かれ、高校時代に青帯だったことを伝えた際に「帯は持ってきてください。帯は絶対ですから」とおっしゃった一言でした。
「帯は絶対ってどういう意味なんだろ?」と思いながらも深く考えず、当時の青帯を持って再入門させていただきました。
それから早14年。
諸事情により1年に1回しか稽古に出れない時もありましたが、考えてみれば1回の稽古代が1年分という超プレミアム価格の贅沢な年でもありました。
そんな14年の間には、「伊師師範の他界」という、辛く、残念なことがありました。
「”帯は絶対”の意味を聞いておけば良かったな」と思う反面、聞いたらた聞いたで「え?そんなこと言いましたっけ?」と言われそうな気もしたので、これを機に自分なりに意味を考えてみました。
今の解は「帯=責任」と考えることにしました。
2回も昇段審査を落としたこと、それまでの間に起きたこと、そこで考え悩んだことを伝えること、これらがきっと自分が与えられた帯の責任ではないかと。
一人ひとり帯の責任は違うと思いますが、今自分はこの解を胸に頑張っていきたいと思います。
最後に、久美子先生、泉先生、東京お茶の水支部の皆さんの暖かいご支援に心から感謝いたします。
東京お茶の支部情報はこちらよりご確認下さい。