この度は、昇段審査を受けさせていただきありがとうございます。
私が空手を始めたのは3歳の時で、私は物心がついた時にはすでに道場に通っており、昇段審査を受けた日には、私が入門してから20年を超えていました。
私の人生には常に空手があり、空手から多くのことを学びました。
そして、ようやく念願の黒帯を取得することが出来ました。
私が黒帯を取得することが出来たのは、普段指導していただく師範や先生方、そして共に稽古をしてくれる道場生のみなさんのおかげであると思います。
多くの方々に、時に厳しく、時に温かく応援していただきました。
本当にありがとうございました。
私は、幼少の頃はあまり空手が好きではありませんでした。
当時は今よりも体が細く、力が全くありませんでした。
大きい相手に組手で泣かされることもありました。
やがて、多くの仲間たちが進学、就職などを機に空手を辞めていくなか、私は、気付けば全日本大会や全関東大会を目指して稽古をしているようになっていました。
実績こそありませんが、今では大会に向けた稽古をもっと強くなりたいと前向きな気持ちで取り組んでいます。
組手がとても嫌いだった自分が大きい大会を目指して稽古出来ているのは、辞めずに続けてきたからだと思います。
黒帯は、どんなことがあっても、相手に負けてはならないという矜持をもたなければなりません。
つまり、黒帯である以上誰にも負けない努力を続けなければならないのです。
そういった点で、今回の昇段審査は、私の空手人生で特に大きな意味を成しています。
私は、昇段審査に向けて絶対に10人組手を戦い抜くという目標を掲げて挑みました。
しかし、途中何度もダウンをしてしまいました。
本当に残念でしたが、それだけ対戦相手の方々が手を抜かずに戦ってくださったからだと思います。
そして、自分では精一杯やったはずの稽古はまだ甘かったのだと気づきました。
今回の昇段審査で、死力を尽くし新極真の黒帯であり続けるという目標が生まれました。
昇段審査を終え、私は社会人となりました。空手はただ力や技能だけではなく、相手への礼節や自分への厳しい内省が必要となります。
空手で学んだことは、辛いときに私を奮い立たせてくれます。
私は空手から学んだ教訓を人生でも生かし、これからも空手とともに歩んでいきたいと思います。
また、多くの方が、生涯を通して空手を続けているように私もそうありたいと考えています。
ここからより一層精進してまいりますので、皆様のご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。 押忍
※
※神奈川東横浜支部の情報はこちらよりご確認下さい。