此度は昇段を承認していただきありがとうございました。
入門してから15年が経過してようやく一つの目標を達成することができました。
道の途中で己の弱さにより幾度の苦難に遭遇しましたが、ここまで修行を積むことができました。
入門3年目に差し掛かった頃、一つの障壁に直面し、稽古を頻繁に休むようになりました。
仕事が繁忙であること、身体的に疲弊していること等、思えばすべてが言い訳だったと回顧します。
久々に稽古に出てはどこか痛めて暫し休むといった形になり、この状態をとても心苦しく思っておりましたが、退会という選択肢はなく、何とか籍だけは確保しておりました。
この状況を打ち破る転機は息子たちの入会でした。
退会を選択しない最大の理由がそこにあり、長男が誕生した時から、小林師範の元で共に修行をすることを目指していました。
一歩道場に入れば「小林功師範の門下生」という立ち位置で修行に励み、家庭では見えない情けない父の姿を晒すことで共に成長していく、これが目標でした。
明るい時間に道場へ行き、小さな白帯の子供達と一緒に基本稽古に打ち込み、試合に出場し我武者羅に戦う姿を子供達に見せる、すべてが充実した機会でした。
この繰り返しを経て、ようやく昇段審査を受ける機会を得ることができました。
10人組手では、黒帯の先輩方の気迫に圧倒され、開始早々、心が折れそうになりましたが、先輩からの一撃に込められた思いや子供達の声援が心に届き、何とか諦めず完遂できました。
小林師範が繰り返し与えてくれる稽古を信じ続けてここに辿り着くことができました。
本当にありがとうございました。
師範代、指導員の先生方、当日組手相手をして頂きました先輩方、声援を送り続けてくれた子供達、ご父兄の皆様、応援ありがとうございました。
今後は私の力の及ぶ限り、道場の子供達や同じシニア世代の道場生に私の観点から何かを伝えて行くことで恩を返して行きます。押忍
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