2021年3月7日「FUTSAL POINT 芝浦 Produde by TOHKAIKAIUN」において2021年JKO昇段審査会が開催された。
今回は昨年同様新型コロナ感染対策をしての開催となったが、受審者は昨年の約倍の30名となり、顔ぶれも豪華となった。
昨年の全日本大会で2度目の優勝を飾った入来建武をはじめ、かつて日本代表選手として活躍した渡邊大士、森健太、緑強志が受審。また入来の後輩にあたる????澤穂高、飯野駿などの若手強豪選手も審査に挑戦した。
支部長道場長としては前述の森の他、山本将也、鳥原澄人、柳原義文が受審。茶帯から黒帯を目指す中にはユースOBで昨年の全日本大会のテレビ番組のエンディングソングを歌ったWATARUこと長渕航も受審者として参加した。
審査は来場者の感染拡大防止を徹底した上で、外舘師範の指揮の下、例年同様基本、移動、型、体力の一次審査を行い、合格者は続いて行われる二次審査である組手に移った。
新型コロナ感染対策として、組手は3グループに分け、受審者同士が対戦する方式をとった。
第1グループは入来をはじめとする現役選手他、現役に匹敵する実力の受審者が参加した。現役全日本チャンピオンの入来は貫禄の組手を見せつけた。現役選手では吉澤、飯野、志村が若さが溢れるアグレッシブな動きを見せ、田村晴信は体格とリーチを活かした組手で何度も大技を振るった。
現役を退いて間もない緑は入来に対してもガッチリと打ち合いを見せた。一方森は選手を引退して数年経っているが、現役当時と変わらず、接近戦からの上段膝蹴りなど鋭い技を見せた。
第2グループは支部長道場長を中心に実力者が集められた。このグループの中ではもっとも選手時代の戦績が高い渡邊は、現役時代と変わらない華麗な上段蹴りを何度も披露しその実力を見せつけた。
鳥原澄人は指を骨折しワイヤーが入ったままの状態で審査に挑戦。組手の終盤では片腕が上がらなくなっていたが気迫の組手を見せた。長渕はブランクを感じさせない組手で時折上段を決める場面もあった。
第3グループでは女子と壮年が受審。全日本大会に女子の部が増設された時代に活躍した島倉美佳が受審。基本からかつてと変わらない動きを見せていた島倉は組手でもベテランの上手さを見せつけた。鋭い蹴りで目を引いた細谷希花は高い組手を見せつけ、大会での活躍も期待させる内容だった。
組手審査終了後、緑代表から28名の合格者の名前が読み上げられた。
また新極真会を長年に渡って応援してくださっている音楽家の長渕剛さんがJKO昇段審査会を見学し、
「コロナ禍においてみなさんがこんなに毎日鎬を削っていたかと思うと、応援のつもりで来たんですけど
先ほどからずっと涙を堪えてたまりませんでした。どんなに苦しくてもみなさんのように前へ前へ突き進む姿を見て、明日も頑張ろう、明後日も頑張ろう、苦しい時こそ頑張ろう、そういう想いにさせてくれました。」
と受審者に対して熱い激励の言葉を送ってくださいました。
今回の昇段審査の結果、以下の受審者が合格しました。
昇段者(新段位)
四段
渡邊大士(福岡支部)
森健太(鹿児島中央支部)
山本将也(埼玉大宮西支部)
参段
鳥原澄人(宮崎中央道場)
柳原義文(北海道柳原道場)
入来建武(東京城南川崎支部)
緑強志(福岡支部)
泉康裕(埼玉武蔵支部)
金森俊宏(兵庫中央支部)
竹島雅之(鹿児島中央支部)
吉野恵一郎(光が丘道場)
津守太郎(東京城南川崎支部)
泉充弘(東京お茶の水支部)
入来拓夢(東京城南川崎支部)
弐段
島倉美佳(東京お茶の水支部)
吉澤穂高(東京城南川崎支部)
飯野駿(東京城南川崎支部)
田村晴信(東京山手支部)
千葉鉄也(北海道柳原道場)
志村朱々璃(総本部道場)
初段
長渕航(総本部道場)
玉利隆幸(東京お茶の水支部)
登坂英正(東京ベイ港支部)
金井孝次(埼玉武蔵支部)
安岡由紀(東京豊島支部)
鳥海陽一(東京お茶の水支部)
佐藤りさこ(東京豊島支部)
細谷希花(埼玉大宮西支部)