この度は、昇段審査を受けさせて頂きありがとうございます。
私が空手を始めたのは年中のころでした。
三歳上の兄の影響で空手の練習についていくうちに楽しそうに思え、「空手をやりたい」と自分から言ったのを今でも覚えています。
しかし空手の練習は見ていたころの楽しいものではなく、痛くて、きついものでした。
空手への情熱はすぐになくなってしまい、せっかく試合に出ても負けることの方が多く、たまに勝つくらいのものでした。
でも、小学3年生のころ試合で戦ったことのある子がドリームカップに出て活躍しているのを見て、当時試合に出ていなかった私は悔しさを感じていました。
それから、私は真剣に空手を取り組み、向き合うようになりました。
父に協力してもらい、家での練習をはじめました。
小さいころからパンチが得意だったので、それを武器にもっと強くなりたいと思い、色々なトレーニングを取り入れて練習を重ね、パンチの強化をしました。
練習はすごく地味で、つらいときもあり、強くなりたい気持ちと、すぐにでもやめてしまいたい気持ちで、何度も葛藤を繰り返していました。
しかし、頑張って続けた結果の成果は、試合での結果に繋がり優勝の喜びをあじわうことでもできるようになり、少し報われた気がしました。
また一方では同級生のハイレベルな相手に何度も負けて自信を無くしていた時期もありましたが、久野師範のご指導と優しいお言葉や、道場の仲間や両親の支えのおかげで今まで続けることができました。
黒帯は空手を始めたころからの憧れではありましたが、昇段審査のお話を頂いたときは、私にはまだ無理だと思っていました。
しかし覚悟をして今回受けさせて頂き、十人組手では最後まで強い気持ちをもって終えることができました。
憧れであった黒帯を締めさせて頂くのは身が引き締まる思いがあります。新極真会の黒帯に恥じないよう、さらに稽古に励み強さだけでなく、黒帯を締めるにふさわしい人間にならなければと思います。
黒帯の重みと自信をもって精進していきます。
※岐阜支部の情報はこちらよりご確認下さい。