これまで北海道の新極真空手、フルコンタクト空手を牽引してきた外舘慎一支部長の主催で行なわれていた全北海道空手道選手権大会が、今年は平山竜太郎支部長の先導で初開催される。
「北海道から世界へ」というテーマを前面に打ち出す今大会には、将来を嘱望される有望株が多数参戦。
中でも一般男子上級無差別級には、世界や全日本クラスの大会での活躍が期待される選手がこぞって参戦を表明している。
・大会名:第25回全北海道空手道選手権大会
・開催日:2023年11月5日
・開催場所:北海きたえーる
・アクセス:札幌市営地下鉄東豊線「豊平公園」駅下車。徒歩4分
・主催:北海道札幌支部
本命視されるのは、前回大会で一撃必殺を体現した下川原和輝。
ブランクを感じさせない圧倒的な組手で、軽量級に続き無差別級での初Vを達成した。
今大会でも戦慄の一太刀で堂々の連覇に突き進む。
3大会連続で準優勝に輝いている中畑友作も、初の栄冠に向け調整に余念がない。
師である平山支部長の主催大会でもあるだけに、悲願の初優勝を成し遂げたい。
そこに待ったをかけるのが、世界大会デンマーク代表のサミュエル・ハラス。
日本に長期滞在し空手スキルの向上に努める新鋭で、直近では奄美大会3位、東京都大会優勝の実績を残している。
その他にも岡﨑宏軌、木村捷旭、佐藤悠槇など力を持った選手がエントリーを表明しているだけに、勝負の行方は混沌としたものになりそうだ。
女子では第21回全北海道大会から3年連続で優勝をはたしている柳澤絢音が今年も参戦。
王座返り咲きを虎視眈々と狙っている。
大会主催者:平山竜太郎(北海道札幌支部支部長)
「昨年までは外舘慎一師範が主催されていた全北海道大会を、今年は私が担当させていただくことになりました。
ちょうど世界大会が開催される年ということもあり、今回は『北海道から世界を目指そう』というものをテーマに掲げさせていただきました。
じつは北海道地区からは14年間、世界大会の日本代表が出ていません。
他の地区は出ているのですが、北海道だけは日本代表選手の輩出が滞っている状況です。
組織でも『伝統継承』という言葉がキーワードになっていますので、今大会は『北の大地の伝統継承』というテーマで開催させていただきます。
主力選手が目指さないと少年部の選手たちも『世界は僕らには遠い』となってしまいますので、出場選手は世界を目指す意識で闘ってほしいですね」
前回大会・無差別級決勝 中畑友作 対 下川原和輝