この度は、昇段審査を受けさせていただき誠にありがとうございます。
私が空手を始めたのは、年長の五歳の時でした。
見学へ行ったとき、先輩の姿に憧れたのを今でも覚えています。
最初の頃は、試合でも中々勝てずに挫けそうになりましたが、勝ちたいという気持ちから稽古のある日は、ほとんど休まずに練習し、空手は学校と同じ生活の一部になっていました。
試合に出場する機会も増え、勝つ喜びや、負ける悔しさ、そして試合での緊張感とたくさんの経験をさせていただきました。
試合で初めて優勝したときから、自分の中で空手の存在が大きくなっていくのが分かりました。
そして、その次の大会も勝ちたいという思いから今まで以上に真剣に稽古に取り組むようになりました。
その結果、段々と上級の大会でも勝てるようになり、去年出場した東北大会では入賞することができました。
今回、受審するにあたりまして基本稽古、型、体力面を見直し、細かいところを意識しながら稽古や自主練習に励んできました。
昇段審査当日、一次審査後の十人組手はとても辛かったのですが、会場の皆様の応援が力になり最後までやり遂げることが出来ました。
私が空手に専念できるのは、周りの方々のサポートがあってこそだと改めて感じました。
空手ができることが当たり前だと思わずに、感謝の気持ちを持ち、稽古に励んでいきます。
来年から私は社会人になります。
自分の将来について決めていかなければなりません。
悩みや不安は増えると思いますが、空手で学んだことを胸にこれからの困難にも向き合っていこうと思います。
黒帯の自覚を持ち、強いだけでなく誰にでも優しくできるような人間になれるように、今まで以上に頑張ります。
最後になりますが、ご指導頂いた先生方、一緒に稽古をして頂いてる道場の皆様、16年間空手に通わせてくれた両親には感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。押忍