この度は昇段審査を受けさせていただき、また弐段への昇段をお許しいただき、ありがとうございました。
「楽しかった」これが今回の審査で私が一番に感じたことです。弐段の昇段審査を受けると決まってから、一緒に審査を受ける永井海音と長嶺愛花とは、曜日をできる限り合わせ、切磋琢磨し合いながら稽古に励んできました。
審査当日は、久しぶりの緊張感溢れる会場の雰囲気に、想像以上に緊張していました。しかし、小さい頃から一緒に稽古してきた仲間や、先輩、両親など様々な人が応援に来てくださったおかげで、リラックスして基本、移動の審査を終えることができました。
型の審査では、5年間、団体型を組んできた2人ともう一度型ができる喜びが大きく、何の心配や不安もなく、楽しんで型の審査を乗り越えることができました。
そして迎えた10人組手。元々20人で練習していたこともあり、普段通り、落ち着いて組手をすることができました。そして、昔一緒に稽古していた先輩方や仲間が、近くでサポートしてくれたことで、いつも以上に気合いが入り、果敢に攻めることができました。
あっという間に10人目。今まで指導してくださった将口祐太先生が相手をして下さいました。世界大会に向けての稽古でも、私がどれだけ反抗的な態度をとっても、見捨てることなく指導してくださったり、いつも気にかけてくださいました。そんな恩師である祐太先生の胸を借りて、最後の1分、今までの感謝の気持ちを込めて全力で攻め続けました。何度も飛ばされ、場外に出されましたが、その度に押し返し、技を出し続けました。最後の握手のときに「まだまだだな」と言われ、悔しい気持ちもありましたが、なんだか感慨深いものがありました。とても楽しい1分間でした。
空手を初めて16年。一時は空手を嫌いになり、稽古に行くことすら億劫になっていたこともありました。しかし、この弐段に向けての練習、当日の審査は、今までの空手人生で一番楽しいと感じる瞬間でした。
そう思わせて下さったのは、昇段審査の機会を与えて頂いた山本師範を始め、今まで厳しく指導して下さった将口先生、審査に向けてたくさん組手の相手をして下さった天白道場の皆さん、遠くから応援に来て下さった美希先輩、審査中も常にサポートして下さった先輩方、いくつになってもサポートし続けてくれる両親、そして、小さい頃から一緒に稽古に励み、どんな困難も一緒に乗り越えてきた海音と愛花全ての方々の支えがあったからです。
ここまで空手を続けてきて、本当に良かったと心から思っています。来年度からは小学校の教員になります。私はここで学んだ、愛情、諦めない気持ち、何かに必死に取り組む楽しさ、全てを、子どもたちに還元していきたいと思います。
最後になりましたが、この審査を受けるにあたってサポートして下さった皆様、応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。弐段に恥じぬよう、精進して参ります。押忍。
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