この度は昇段を認めて頂き、誠にありがとうございました。
1年前に師範から「昇段審査を受けませんか」と言われた時、「え!この歳で昇段審査ですか、勘弁して下さい。」と言うのが正直な気持でした。
でも返事は押忍です。さあ困ったどうしようと悩みましたが入門の動機に「挑戦」の二文字を掲げた事を思い出し「逃げてはいかん、いくつになっても挑戦だ」と自分に言い聞かせました。
審査会まで一年の準備期間があったにもかかわらず充分な事が出来ず、準備は必要と痛感したところです。これを踏まえ指導する道場生達には「準備が必要、大事」と伝えていきたいと思います。
内容は不甲斐ない物でしたが、最後の掛け組手では皆さんに熱い応援していただき特に10人目ではそれが心に響き涙がこぼれそうになりました。「ここで泣いたらあかん」と必死に堪えました。
周りから見たらその形相が体力的に苦しいと感じたかも知れません。そんな熱い応援をして頂ける道場生、ご父兄の皆様、心の広い支部長、そんな徳島西南支部で良かった。新極真会で良かった。
私が初段を受審したのは55歳でした、その時の昇段レポートに「これでやっと空手の門前に立つことが出来ました、後は扉を開けて空手道を突っ走るだけだ」と書いた記憶があります。あれから21年、歩きもしたが走り続けています。
しかし未だ先が見えません。でも体は老いましたが、その時、その時に出来るベストを尽くせば何か見えてくると信じ、歩み続けます。
最後に一言「まだ足りぬ、真を極めにあの世まで」