まず最初に、審査を受ける機会を与えてくださり、長野で空手を習わせてくださった藤原師範に感謝したいと思います。
また、いつも私を助け、支えてくれたすべての先輩たちにも感謝します。彼らは私にとって本当に刺激的な存在で、まるで現代のサムライのように感じさせてくれます。
また、一緒に練習したすべての人たちにも感謝します。たくさんの良い思い出があります。特に上田道場は私を故郷のように感じさせてくれました。まるで大きな家族のように感じます。
私のことを知らない人や、なぜ私が日本に来て空手を学ぶことにしたのか知らない人のために、少しだけ私のことをお話しします。
私の名前はクトベルト・ルエズガで、メキシコのグアダラハラ市で生まれ育ちました。大学を卒業して機械工学の学士号を取得した後、カナダに行くことを決め、日本に来るまでバンクーバー市に10年間住んでいました。
バンクーバーでは多くの日本人と出会う機会があり、それが日本の文化に興味を持つきっかけとなり、日本での生活を見て日本語を学びたいと思った理由です。
長年抱いていた日本に来るという思いに従うためにすべてを捨てるのは難しい決断でした。
今ではその決断を後悔しておらず、リスクを冒して良かったと思っています。
この前にも日本に何度か短期間で来ました。東京に6か月住んでいましたが、その後上田市に引っ越すことにしました。
山に近く、もっとリラックスできる場所に住みたいと思ったのです。
上田市では日本語学校に通い、山口さんのおかげで上田にある新極真空手道場のことを知りました。
参加してもいいかとメッセージを送り、OKという返事をもらったので、初めて上田道場に行って、そこで藤原師範に会って弟子として受け入れてもらいました。
最初は練習に行くのが大変でしたが、だんだん楽しくなり、長野道場や千曲道場にも行くようになりました。
日本語学校を卒業した後もっと空手を学びたいと思い、空手を学ぶことに特化した文化ビザを申請しました。
藤原師範のおかげで、ビザを2回取得できました。空手を通して、これまでたくさんの経験、学び、そして良い思い出がありました。
2023年の年末に四国で行った大会の後で師範が私に言った言葉をいくつか共有したいと思います。シンプルな言葉ですが、ずっと心に残っています。
優勝を祝ってくれた後、師範は「来年もさらに強くなるように期待しています」と言ってくれました。
もう若くないと感じていた私にとって、年を取っても強くなれるとは思えませんでしたが、その言葉のおかげで、もっと努力してより良い自分になるモチベーションが生まれました。
今は、努力して強くなったと誇らしげに言えます。
年を取っても、常により良い自分になり続けることができると思います。
審査に向けて、いつもより一生懸命練習することにしました。
毎日、起きてランニングをし、その後ジムで筋力トレーニングをし、夜は空手の練習をします。
語学学校を卒業して新しい空手のビザを取得して以来、ずっとやっています。
審査では、特に最後の10人組手で疲れ果てましたが、一生懸命練習したことが完走につながったと思います。
先輩たちは組手で私に優しく接してくれましたが、パンチやキックの力と痛みを身体は感じていました。
しかし、応援してくれた皆さんのおかげで最後までやり遂げることができ、エネルギーが湧き、大きな満足感を得ることができました。
今日までとても素敵な旅でしたが、これは終わりではなく、新しい旅の始まりに過ぎません。
黒帯を取ったら誇らしげに締め、メキシコに帰ったら学んだ経験を他の人と共有し、さらに努力を続け、学ぶことをやめないようにしたいです。
空手のおかげで日本とメキシコの間に新しい文化の架け橋が築かれることを願っています。
将来皆さんがメキシコを訪れ、私が日本を訪れ続けて、空手を通して新しい思い出を作ってくれることを願っています。
言いたいことや表現したいことはたくさんありますが、たくさんの言葉が必要です。私はただ、日本に来ることができてとても感謝し、幸せであり、この素晴らしいコミュニティの一員になれて幸運だということを言いたいだけです。
皆さんがいなくなると寂しくなりますが、これはさよならではなく、また後で会いましょうということです。
押忍!
※長野支部情報は