遠田師範、このたびは昇段をお認めいただき、心より感謝申し上げます。
私が空手を始めたのは来日後2年目の小1頃です。
武道の習得は父の小さい頃の夢でもあります。
当時には日本語ほとんど話せるませんが、身体を鍛えながら日本文化に対する理解を深めるつもりで道場に入門しました。
空手は生涯を通じ心身ともに向上できるような修行でもあります。
黒帯を取得するまでの道のりは決して容易ではありませんでした。
何回も諦める寸前で先生、親仲間に励んで頂きました。
技術の習熟には時間がかかり、試合では緊張や失敗をも何度経験しました。
その度に日進月歩し、自分自身の限界を感じる一方で、継続的な努力の重要性を学びました。
失敗に直面した際も、それを成長の機会と捉え、冷静に課題を分析し、改善に努める姿勢を養うことができました。
この度特に印象深い挑戦は十人組手でした。
これは連続して十人の相手と組手を行う過酷な試練であり、技術力だけでなく、体の極限まで追い込まれた体力と気合いの持続が求められます。
負けない諦めない、最後まで耐えてやり抜けることは人生でも通用します。
黒帯を受け取る名誉は、技術的な到達だけでなく、自らの精神的な成熟も認められたことを実感しました。
黒帯は単なる通過点であり、ここからさらに高い目標を目指し、自己研鑽を続ける決意の象徴でもあります。
また、後輩への指導や空手の精神を伝える責任も伴うものであるため、常に模範となるべく自己管理に努めてまいります。
空手を通じて培った礼儀、集中力、忍耐力は、今後の人生においても大きな武器になると考えています。
将来的には、学業や職業において困難な課題に直面する場面も多くありますが、空手で身につけた継続的な努力と粘り強さ、そして冷静な判断力は、問題解決のための大きな力となるでしょう。
また、他者を尊重し自己を律する姿勢は、良好な人間関係を築く基盤として社会生活において欠かせません。
今後も空手の修練を怠らず、自らの技術向上と精神的成長を追求し続けます。
そして、自身の経験を後進に伝え、空手道の発展に寄与できるよう努力を重ねていきたいと考えております。
空手は単なる競技ではなく、生涯を通じて自己を磨き続ける道であると確信しております。
改めて審査当日には、遠田師範をはじめ、嶋村先生、堤先生、そして各分支部長の皆様、ならびに先輩方のご指導とご助言に深く感謝申し上げます。
また、日々の稽古を支えてくれた空手の道で出会った仲間たちにも、心からの感謝の気持ちを伝えたいと思います。
よくよくは日本を出る日が巡って来るかもしれませんが 道場の四季の折々は勿論、レクリエーション公園隅っこの大きい夜桜の景色及び先生の教えと仲間の友情は決して忘れることはしません。
今後は黒帯を授かった者としての自覚を持ち、日々の稽古に真摯に取り組み、さらなる高みを目指して努力を重ねてまいります。
※東京江戸川支部の情報は