初めに、遠田師範そして日々指導してくださる先生方、この度は昇段の機会をいただきありがとうございます。
僕は、一番上の兄が道場に通っており、かっこいいなと思い3歳のときに入門しました。
組手の試合では最初の頃は、よく入賞、優勝することができましたが年が上がるにつれ勝てなくなってきました。
そんなとき遠田師範が「一点集中で攻撃して、相手の動きが鈍くなってきたところで上段を蹴って技有りを取ろう」というアドバイスをいただき、再び試合で入賞、優勝できるようになりました。
また、その時期に二番目の兄が黒帯を取り、「いつか、自分も黒帯を締めてみたいな」と強く思うようになりました。
師範から昇段のお話をいただいた時、10人組手で諦めたりしてしまわないかなど色々不安でしたが、お声がけしてもらった以上「自分は絶対に黒帯になるんだ」と思うようになりました。
昇段審査当日基本、型、移動稽古と進んでいき、10人組手をすることになりました。
10人組手では、1人目から攻撃がとても重く、とても痛く、きつかったです。
しかし、仲間や家族、先生方の応援が私を励ましてくれました。
そして2人目、3人目といき8人目に差し掛かったとき、私は組手をしている最中にみぞおちに突きが入り、体も思うように動かず諦めそうになりました。
そんなとき、仲間たちの歓声が今までよりも大きくなり、自分の心の中にあった「黒帯になる」という思いも大きくなり、私の心を支え、私の体を動かしてくれました。
そしてようやく、10人目である憧れの兄と戦うことができました。
無事、10人組手を終えると僕は遠田師範に「よく頑張った」という言葉をいただきました。
その言葉が、忘れられないくらい嬉しく感じたことを今でも覚えています。
これからは、黒帯として責任を持ち、遠田師範や先輩、後輩の力になれるよう頑張ります。押忍
※東京江戸川支部の情報は