・大会名:第42回全中国大会
・開催場所:広島県立総合体育館 小アリーナ
・開催日:2025年9月28日
・アクセス:広島電鉄「紙屋町西」下車、バス「紙屋町」または「バスセンター」下車、アストラムライン「県庁前」下車(西2出口)
・主催:広島支部
広島支部の若手の登竜門である全中国大会が、今年もまた広島県立総合体育館で開催される。
最大のテーマは6年連続で流出を阻止してきた鯉城杯の死守。
古本翔基、古庄正樹、濵野宙の手で守り抜いてきた王座の命運が、今年は若手の筆頭格と言える金乙道輝に託された。
3年連続でドリームフェスティバル高校生男子軽重量級の準Vに輝いている金乙は、前年は一般男子の最右翼として最終ゼッケンを背負い出場。
前評判通りに他を圧倒する組手を見せたが、一瞬の隙と押しの減点が響き4位という結果に終わっている。
支部の威信を守ることはもちろん、自身へのリベンジという意味でも負けられない大会だ。

金乙道輝(広島支部)
対抗として名前が挙がるのが第2回兵庫県大会・一般男子上級中量の部準優勝の谷口愛生と、昨年、金乙から後ろ蹴りで技有りを奪い決勝進出をはたしている後藤冬羽。
そして第2回総極真世界大会・一般男子重量級優勝、第5回極真連合杯世界大会男子無差別級第5位の実績を持つ高寺海翔だろう。
来年以降も視野に入れるなら、全中国錬成大会・高校男子上級重量級優勝の岡本一輝、同じく錬成大会で入賞実績のある高木
昌栄もおもしろい存在だ。
なお今年の一般部は男子のみで、例年組み込まれていた女子の開催はエントリーがなく見送られることとなった。
大会主催者:大濱博幸(広島支部支部長)
「今年は金乙道輝を中心とした新人同士の争いになります。
昨年、一瞬の隙を突かれ逆転負けを喫した金乙が、この1年でどれだけ成長したのか。
そこが一番の注目ポイントとなるでしょう。
大会全体に関しては、広島支部が追い求める武道空手を推し進めたいと思います。
型は見せる型ではなく実戦で使える型なのか。
また反則に関しても、本来であれば金的を蹴られたり顔面を殴られたら『自分が至らなかった』と思わないといけません。
競技志向になりすぎるのもよくないので、ポイントを取る組手ではなく大山倍達総裁の実戦を根底に据えた武道空手、武道の本質を考える大会にしたいと思っています」
前回大会一般男子上級の部決勝戦 濵野宙 対 後藤冬羽