この度、初段審査という大きな節目に立つにあたり、これまでの歩みを振り返るとともに、黒帯としての決意をここに記す。
入門当初の私は技術の習得や身体的な強さばかりに目を奪われていたが、新極真会の理念である「極意は型にあり、型は組手に通ず」という教えに触れ、基本稽古や移動稽古、そして型の重要性を理解するにつれ、内面的な変化が訪れた。
特に苦しかったのは、怪我で思うように動けなかった時期だったが、道場の先生方や仲間の鼓舞に支えられ、「あきらめない心」と「感謝の念」を学んだ。空手は一人で強くなるものではなく、相手がいて初めて成立するもの。互いに高め合う「切磋琢磨」の精神こそが、新極真会が重んじる「武道精神」の根幹であると強く実感している。
私にとって初段(黒帯)は、一つの到達点ではなく、武道家としての真のスタートラインであると考えている。
黒帯を締めるということは、道場の後輩たちの模範となり、新極真会の看板を背負う責任を負うことを意味する。
技術面においては、基本を疎かにせず、常に自身の技を研鑽し続けることは言うまでもないが、それ以上に、礼節を重んじ、日常生活においても空手で培った「不撓不屈」の精神を体現することが重要だと考えている。
困難に直面した時こそ、正々堂々と立ち向かう強さを持ち、周囲に安心感を与えられる存在を目指したい。
昇段を許された暁には、これまで以上に自身の限界に挑戦し、真の強さを探究し続ける所存である。
また、指導を仰ぐ立場から、後輩たちを導く役割も担い、道場の発展と極真精神の普及に貢献したいと考えている。
「頭は低く、目は高く、口を慎んで心広く、孝を原点として他を益する」という極真の精神を胸に、生涯修行の道を歩み続けることをここに誓い、結語とする。