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空手母国・日本の新たな闘いがはじまる。:緑代表第56回全日本大会直前インタビュー

2024.10.03
新極真会ニュース
空手母国・日本の 新たな闘いがはじまる。第56回全日本空手道選手権大会 緑健児

組手・型の両部門で日本が男女ダブル優勝を成し遂げた第13回世界大会から1年。日本最強を決める舞台で新たな闘い、第56回全日本空手道選手権大会の幕が開く。今年7月に華々しく誕生した「空手Champion of Champions」の影響もあり、エース争いはより激しくなりそうだ。今大会には海外からエース級の強者も参戦。さらに世界大会に続いて型部門がスタートするなど話題は豊富だ。ここでは緑健児代表に見どころを語っていただいた。

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‒第56回全日本空手道選手権大会がいよいよ開催されます。
緑 3年後の第14回世界大会に向けて、空手母国・日本を背負う選手たちの新たな闘いのはじまりですね。昨年の第13回世界大会は、組手・型ともに日本が男女ダブル優勝をはたすことができました。ここから先は、次の時代のまだ見ぬ歴史が紡がれていきます。どんな闘いが繰り広げられていくのか、非常にわくわくしています。

‒7月に「空手Champion of Champions」(KCC)という空手界の常識を覆した新イベントが誕生したこともあり、次のエース争いも盛り上がっていきそうですね。
緑 そうですね。約5年前から構想してきたKCCは、本当にイメージしていた通りのプレミアムな大会になりました。サポートしてくださった関係各位、会場を埋め尽くしてくださった観客の皆様に、この場を借りてあらためて御礼を申し上げたいと思います。プロ選手やオリンピック選手に負けないくらい稽古している選手たちに十分な賞金を用意したい、空手界からスター選手を生み出したい、という思いがKCC誕生の背景にはありましたが、フルコンタクト空手の新たな可能性を示すことができたのではないかと思います。

‒本当にそうですね。空手界で見たことのない異空間でした。

緑 今後も2年に一度のペースで開催していく計画ですが、回を重ねるごとにイベントと選手がともに進化、発展していければと思います。初代チャンピオンとなった岡田侑己選手、鈴木未紘選手には心からの祝福を贈りたいですし、この栄誉を誇りとしてさらに強さを磨い
ていってほしいですね。

‒世界大会に続き、初代チャンピオンの座を日本が獲得したことがイベントに花を添えましたね。
緑 素晴らしい結果でした。あれだけのメンバーが集まりましたからダブル優勝は簡単ではないと思っていましたが、両選手は見事にチャンスをものにしました。ただ、準優勝のエヴェンタス・グザウスカス選手、ブリジタ・グスタイタイテ選手も頂点には届きませんでしたが、トーナメントを通して見ごたえのある闘いを見せ、並みいる強豪を下して決勝に進出しました。来年開催されるWFKO世界大会、第14回世界大会においても海外勢の脅威は続くと思います。カザフスタンなどで若手が台頭してきている現状を見ると、さらに勢いは増すかもしれません。
そんな中において、今後も空手母国・日本が強さで世界をリードしていくことを望みたいですし、KCCがそれを後押しすることにもつながればと思います。

‒KCCを制した岡田・鈴木両選手が今大会にも出場します。
緑 KCCから2ヵ月半という短いスパンではありますが、ともに最終ゼッケンを背負っているように優勝候補の筆頭であることは間違いありません。岡田選手はKCCで大会テーマを体現するような華麗な技で会場を沸かせました。一方で、福岡支部に出稽古に来て腹筋を徹底的に鍛える方法を学ぶなど地道な努力も続けてきています。強豪たちを破ってのKCC制覇で自信もつけていると思いますので、第56回全日本空手道選手権大会でもその力を存分に発揮してくれると思います。

‒第13回世界大会チャンピオン・入来建武選手の後を担う日本の次期エースの座にも近いと言えるでしょうか。
緑 現時点では最も近い存在でしょう。第13回世界大会では日本人2番目となる5位に入賞。KCCでは世界ウエイト制重量級優勝のグザウスカス選手、世界大会4位のアントン・ジマレフ選手、同じく8位の渡辺優作選手に勝ったわけですから、次の世界大会の頂点は確実に視野に入っていると思います。その岡田選手の勢いを止める選手がいるか。それが今回のトーナメントの大きな見どころになるでしょうね。渡辺選手の奮起にも期待したいですし、KCC出場を逃した多田成慶選手、遠田竜司選手も当然ながらエース争いに絡んでくるはずです。ただ、この4人のシード選手が軸にると言いたいところですが、KCCに出場したマシエ・マ ズール選手、マレック・ヴォルニー選手(ともにポーラ ンド)、WFKO世界大会出場を決めているダヴィット・ ムスカラゼ選手(ジョージア)、サミュエル・ハラス選手 (デンマーク)など海外からもエース級の選手がエン トリーしてきています。さらに後藤優太選手のような他 流派の強豪もいますから、新極真ジャパンにとっては 試練とも言える闘いが続くでしょう。ここでしっかりと上 位を争えるように各選手にはがんばってほしいと思い ます」

‒女子はやはり鈴木選手が際立ちますね。
緑 頭一つ抜けていると思います。世界大会、KCCとい う最大級の大会を連覇したことで、今や10代ながら空 手界の中心にいる選手とも言えるでしょう。この快進 撃がどこまで続くのか、私も非常に興味深く見ていま す。また、このような絶対女王の存在は他の選手にも 好影響を与えると思います。トップが強いほど、そのラ イバルたちも力をつけていくものです。とくにシードに 入っている網川来夢選手、藤原桃萌選手、目代結菜 選手はKCCも経験して意識が変わってきていると思 いますから、鈴木選手に待ったをかけるような闘いを 披露してほしいですね。そして女子のトーナメントにも 海外勢や他流派勢がいます。そういった相手に対する 勝負強さも新極真ジャパン勢には見せてほしいと思い ます。

‒世界大会で新たに導入された型部門も、第56回全日本空手道選手権大会でついにスタートします。
緑 楽しみですね。世界大会では渡邊大士選手、田中利 奈選手が初代チャンピオンとなり日本の威信を守って くれました。空手の重要な要素である型においても、こ の先も日本が王座を維持できるよう選手たちにはがん ばってほしいですし、組手同様に世界をリードしてさら に発展させていってほしいと思います。世界大会を見 てもわかるように、型部門はすでに非常にハイレベルな 域に達しています。今回は田中選手を筆頭に世界大会 代表メンバーが11名も参戦していますが、彼らを中心 に素晴らしいトーナメントが展開されると思います。

‒フルコンタクト空手界ではビッグイベントが続きま すが、KCCの誕生もあって次代を担う若手選手たちの モチベーションもさらに上がっていきそうです。 
緑 そうですね。来年はいよいよ第1回目のWFKO世界 大会。そして最初にも申し上げたように、今大会からは 次の世界大会に向けた国内のエース争いも激化して いきます。その闘いの過程では新たなルーキーも出現 するかもしれません。KCC当日はドリームフェスティバ ルがあったこともあり、全国のジュニア・ユース世代の 多くの選手たちが会場に足を運んで観戦してくれました。あの華やかな舞台を目撃したことで、『いつか自分 も』というあこがれも生まれたと思います。そんな選手たちが、きっとこれから日本のフルコンタクト空手界を 盛り上げてくれるでしょう。鈴木選手や遠田選手のよ うに近年は10代からトップクラスで活躍する選手も増 えてきています。次の世界大会でもユース勢の活躍は十分に予想されます。一方でベテラン・中堅の選手 たちも、その壁となるべく努力を続けるでしょう。その 相乗効果で日本全体がレベルアップし、空手母国の 伝統も次世代へと継承されていくことになると思いま す。そのためにも若手選手たちにはどんどん大舞台に チャレンジしてほしいですね。

‒それが空手界全体の推進力になっていくというこ とですね。
緑 はい。また、KCCは厳選された8名の闘いですが、各国の強豪が集結する一大トーナメントである世界大会は究極の心技体が求められる武道空手の最高峰です。 選手である以上、やはりそこを目指して一瞬一瞬を大切に稽古を積み重ねてほしいと思います。私たちも選手が充実した空手人生を送れるよう、選手ファーストの大会を続けることにエネルギーを注ぎます」

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