―― 8月末から9月頭にかけて、ハンガリーで開催された強化合宿に参加されました。
「ブリジタ・グスタイタイテ選手やリリ・メゾ選手、チェンゲ・トート選手など、たくさんの強豪選手と組手ができました。本当にためになる合宿だったと思います」
―― 全日本大会が目前ですが、今はどんな心境ですか。
「WFKO世界大会が3位という結果で終わってしまったので、今度はもっといい動きをして、もっと強い自分を皆さんに見ていただけるようにがんばりたいと思います」
―― WFKOでは藤原選手への注意2もあり、準決勝でグスタイタイテ選手に敗れました。
「気持ちで負けてしまった部分があったので、支えていただいている方々に申し訳ないなと思います。いい結果を残すことが恩返しだと思っているので、全日本大会に向けて気合いを入れ直しました。緑(健児)師範からも『これを乗り越えて稽古をがんばれば、絶対に這い上がれる』と励ましの言葉をいただきました」
―― 全日本大会へ向けて、どのようなテーマで稽古に取り組んできましたか。
「WFKOの反省を活かし、もっと重心を落として下がらないようにすることと、下段以外の足技を出すことも意識して取り組んできました」
―― ともに4強を形成する鈴木未紘選手、目代結菜選手、網川来夢選手も全日本大会へ出場します。
「私は他の3人に比べたら未熟なので、がんばって食らいついているような感覚です。いいライバルとして切磋琢磨できて、ありがたいですね」
―― 中でも、昨年だけで3度対戦している絶対女王の鈴木選手にはどんな印象がありますか。
「一番感じるのは気持ちの強さですね。試合をしながら負けたくないという気持ちが伝わってきますし、絶対に下がらないフィジカルの強さも持っていると思います。鈴木選手とは毎回、気持ちの闘いになるんですけど、最後はフィジカルの強さで勝負が決まっていると思うので、私も負けないようにフィジカルトレーニングを積んできました。今回、それが発揮できればいいなと思います」
―― 藤原選手の中で、全日本大会とはどんな舞台ですか。
「無差別はいろいろなタイプの選手がいるので、ここで勝った人が真の日本一だと思います。そういう意味で真の強さが問われる大会なのかなと思います」
―― あらためて、全日本大会への意気込みをお願いします。
「気持ちで負けないことと、最後まであきらめない試合をすることが一番の目標です。サポートしていただいている皆さんに喜んでいただけるような結果を残せるように、がんばりたいと思います」
ふじはら・もも
(福岡支部)
1998年11月13日生まれ、26歳
福岡県出身。167㎝、73㎏
⃝第1回空手Champion of Champions3位
⃝第1回WFKO世界大会兼
第8回全世界ウエイト制大会重量級3位
⃝第56回全日本大会3位
⃝Kokoro Cup Ⅶ女子無差別級優勝
⃝第4・5・9回JFKO全日本大会重量級準優勝
⃝第13回全世界大会4位
第57回全日本空手道選手権大会
【開催日】2025年10月18(土)、19(日) 両日 9時開場、10時試合開始
【会場】東京体育館(JR総武線千駄ケ谷駅、大江戸線国立競技場駅)
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