ドリームフェスティバル2日目
全日本選手権 結果
https://www.dropbox.com/s/vkaqgdz0u7o2lga/kdf20222ndday.pdf?dl=0
全日本選手権団体成績
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7月23日~24日の2日間にわたり、聖地・東京体育館でカラテドリームフェスティバル2022全国大会が開催された。コロナ禍以降は開催延期や規模の縮小などさまざまな規制を余儀なくされたが、3年ぶりに従来通りのフルスペックで開催。のべ3022名の出場者が172部門で熱戦を繰り広げることとなった。大会最終日となった7月24日は、組手の幼年、小学生、中学生、高校生、学生、U-25の各全日本選手権が行なわれた。各年代ナンバーワンの座をかけた熱戦の模様をお届けする。
最初の第4グループは幼年から小学3年生までの組手試合が行なわれた。小学2年生男子重量級では、2020、2021と連覇をはたし、今年3月の第1回JFKO青少年大会も制している工藤丈誠が順当に勝ち上がり、決勝戦では桜塾の笠原蒼平と激突。互角の打ち合いが展開される中、本戦終了間際に工藤が後ろ廻し蹴りで技有りを奪い、無傷の大会3連覇を達成した。
同じく大会2連覇中だった緑晴は、小学3年生男子重量級に出場。順当に勝ち上がったが、決勝は勝谷遥斗に延長1-4で敗れ、3連覇はならなかった。
小学2年生男子軽量級は、山本楓真と岸本瑛太がファイナルで対戦。山本が上段ヒザ蹴りで技有りを奪うと、続けざまに上段ヒザ蹴りを決めて合わせ一本勝ち。ドリーム2021に続いて大会連覇を達成した。
ドリーム2021、第1回JFKO青少年大会で優勝を飾り、小学3年生女子重量級に出場した奥村瑠依真は、決勝で中澤倫子と対戦。上段横蹴りで技有りを奪い、大会連覇をはたした。
13時からのハーフタイムでは、お笑いコンビ・インポッシブルが登壇し、第7回世界ウエイト制大会日本代表選手を呼びこんだ。男女各階級から手島海咲、吉田優輝、網川来夢、小泉結菜、澤井天心、後迫龍輝、加藤大喜、入来建武が順番に大会への意気込みを語った。続いて大型ビジョンに目代結菜のVTRが流れ、目代が登壇。「世界大会は小さい頃から夢の舞台だったので、あと1ヵ月後悔しないように過ごして優勝したいと思います」と決意を述べた。その後、インポッシブルのふたりが目代の腹打ちを体験すると、悶絶しながらその威力を伝えた。
第5グループは、小学4年生から小学6年生までの組手試合が行なわれた。中でも最も注目を集めたのは、小学6年生女子重量級に出場した鈴木成実。幼年から負けなしの6連覇を続ける女王は、3大会連続の同一決勝となった緑絢音と激突。中段横蹴りで緑を圧倒すると、本戦終盤には上段横蹴りで技有りを奪い、本戦5-0で完勝を収めて7連覇を達成した。
小学4年生男子重量級に出場した橋本龍之介は、野田龍輝との決勝を延長5-0で制し、3連覇を達成。
小学5年生男子軽量級に出場した岡本東真も決勝で梶武蔵を本戦3-0で退け、3連覇をはたした。
小学4年生女子重量級は、大会連覇を狙う髙橋希歩とドリーム2019、2020で優勝している初鹿文美が激突。初鹿が本戦4-0で髙橋を破り、3度目のドリーム制覇を成し遂げた。
第6グループは、中学生、高校生、学生男子、U25女子19歳以上25歳未満が行なわれた。中学1年生男子重量級では、大会4連覇がかかる村田哲成が力強い足技を駆使して順当に勝ち上がる。決勝は半晴優禮との対戦となり、序盤から前蹴りを軸に攻める村田に対し、半晴が回転の速い突きで応戦。本戦は2-0と決着がつかず、勝負は延長戦に持ち越された。延長では強引に距離を詰める半晴を、村田が突きとヒザのコンビネーションで迎え撃ち5-0で勝利。見事に大会4連覇を達成した。
中学1年生女子重量級の決勝は、勝谷梨生と後藤真弥という前回大会と同一カードとなった。勝負は打ち合いの末、勝谷が高身長を活かした上段ヒザ蹴りで技有りを獲得。ライバルとの闘いを制し、3連覇の記録を打ち立てた。
中学2年生男子中量級の決勝では、ドリームフェスティバルV5を成し遂げている極真拳武會の和田凜太郎と、畦池拓歩の対決が繰り広げられた。胴廻し回転蹴りで和田が技有りを奪い、本戦5-0で勝利。通算優勝回数を6に伸ばした。
中学3年生男子軽量級は、3連覇を目指す岩下侑誠が加藤宥希と決勝で対決。序盤で加藤に後ろ廻し蹴りで技有りを奪われたものの、すぐさま上段ヒザ蹴りで技有りを取り返して持ち直す。そこからは突きとヒザのコンビネーションで押し切り、本戦5-0で勝利。岩下が大会3連覇を達成した。
高校生女子中量級決勝は、ドリーム2021優勝、第1回JFKO青少年大会優勝と勢いに乗る仁科つむぎが、細谷誉と対戦。上段ヒザ蹴りで技有りを奪った仁科が本戦5-0で勝利を収め、大会連覇を達成した。
高校生女子重量級には、ドリームでの通算優勝回数10回を誇る鈴木未紘が出場。鈴木は初戦から力強い突きと左右のヒザ蹴りで圧倒し、危なげなく勝ち上がる。決勝ではドリーム2021準Vの前河凜花と対決した。回り込みを交えながら攻める前河に対し、鈴木はどっしりとした構えで重い突きと下段を打ち込んでいく。打ち合いの中でも徐々に鈴木が押していき、本戦4-0で勝利。ドリームV11の大記録を打ち立てた。
学生男子軽量級決勝は、宇田川春稀と髙橋滝登が対決した。序盤から打ち合いとなり、宇田川が突き、髙橋はヒザ蹴りを軸に攻め立てる。左右のヒザの連打で優位となった髙橋が本戦5-0で優勝を勝ち取った。
学生男子中量級決勝では、第7回世界ウエイト制大会日本代表の神原詠二と、島本虎が対戦した。激しい打ち合いの中でも、神原が的確に左の下突きで島本を削っていく。終盤には神原が圧巻のラッシュで突き放し、本戦5-0で勝利を収めた。
学生男子重量級は、優勝候補と目されていた渡辺和志が欠場となり、誰が勝ってもおかしくない混戦模様となった。決勝では髙見澤麟と古矢聖人が激突し、本戦は高見澤が重い突き、古谷が強烈な下段と一歩も譲らず判定0-0で延長戦へ。延長ではラスト30秒でギアを上げた髙見澤が押し切り、判定5-0で勝利をものにした。
U25女子19歳以上25歳未満軽量級では、ドリームフェスティバルで通算7回の優勝記録を持ち、第7回世界ウエイト制大会の日本代表でもある小嶋夏鈴が決勝に進出。同じく日本代表の井上ほのかと熱戦を展開した。互いに足を使いながら、回転の速い突きと蹴りを打ち合い、手数はほぼ互角。小嶋の蹴りが的確にヒットし始めると均衡が崩れ、最後は本戦3-0で小嶋に軍配が上がった。
U25女子19歳以上25歳未満重量級決勝は、第7回世界ウエイト制大会の女子重量級日本代表である野邑心菜と鈴木愛心が対戦。序盤から積極果敢に前に出る鈴木だが、野邑の突きに迎撃され、あと一歩リズムに乗り切れない。最後は圧力をかけ続けた野邑が、本戦4-0でドリーム初優勝をつかみ取った。