2012年度の福島支部の最初の恒例行事である冬季合宿は、体育館・宿泊施設の震災の影響で使えないために中止となりましたが、代わりに滝嶋分支部長のご厚意で、白河分支部道場にて緑帯以上対象の上級者稽古会が行なわれました。
1月29日、前日まで降り続いた雪も止み、晴れたものの気温は氷点下の中、県内各所から緑帯、茶帯、黒帯の面々が集まりました。三瓶師範の号令のもと稽古が始まり、基本蹴りを中心に行ないました。三瓶師範がつねづね指導している、体感すること、意識すること、体の内面を使う稽古になりました。
基本が終わると前後の相手と組になり、手を引きながら、自然に立ったままと、腹式、逆腹式の呼吸をして重心が重くなるのを確認しながら数回行ない、基本を行なった後、前後の相手と組になり、腹式、逆腹式、息吹、鼻での呼吸、横隔膜、肩甲骨、肘、骨盤と、体全体を使いながら、重心が重くなるのを確認し、何度も繰り返しながら、体のどの部分を使っているかを感じながらの稽古で午前の部が終わりました。
午後からも、腹圧、横隔膜、肩甲骨、肘を意識した稽古になり、三戦、転掌の型では、息吹をしながら横隔膜を落として、腹圧がかかるように、ゆっくりとした動きで各3回ずつ行ない、前後の相手と手を引きながら、重心が重くなるかを感じながら繰り返し行ない、肩甲骨を意識し腕を前後、左右に振りながら背中を使う動きと、四股を踏み骨盤を意識して使えるかと感じながら行ない、前後の相手と手を引きながら重心が重くなるのを確かめ合い、蹴り受けでは、足だけで蹴ったものと骨盤を意識して蹴ったものを行ない、蹴りが重くなるのをお互いに感じました。
「体の中を使えるようになれば、年を取ってからでも空手は強くなれる」と三瓶師範がつねづね指導していることで、長年にわたり稽古しないとわからないものなんだと感じた冬合宿でした。
最後に全日本ウエイト制大会の県代表を決める予選が行なわれました。各クラスとも気迫ある組手が行なわれ、重量級は増田選手、中量級は井上選手、軽量級は橋本選手が県代表に決まりました。各選手の健闘を期待します。
最後に、寒い中ご指導下さった三瓶師範、参加していただいた各道場生の皆様、本当にお疲れ様でした。
押忍
佐藤孝義
▲前後の相手と手を引きながら、重心が重くなるかを感じながらの稽古
福島支部
支部長/責任者:三瓶啓二
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