MENUCLOSE
OSU-NET お問い合わせ
ニュース
メディア
ホーム > ニュース > ニュース > メディア > 岡崎陽孝「岡崎が出てよかったなと思われるようになりたい」

岡崎陽孝「岡崎が出てよかったなと思われるようになりたい」

2015.10.20
メディア


――日本代表として強化合宿へ参加しましたが、いかがでしたか?
「JFKO全日本大会のケガがあった影響で満足のいく稽古はできなかったんですけど、日本選手団として三日間、参加させていただいたことはこれからの空手人生の大きな財産になりました」

――印象に残ったことは。
「稽古ももちろんですが、二日目の夜の懇親会でみなさんと話ができて、本当にうれしかったです」

――岡﨑選手は、他流派から新極真会千葉南支部へ移籍したばかりでしたので、うまく溶け込めるか心配ではなかったですか?
「逆にみなさんに気をかけていただき、そこは大丈夫でした。気遣いも一流のかたばかりなので、すごいなと思いました」

――塚本徳臣コーチをはじめ、日本代表選手が積極的に声をかけていました。絆は、かなり深まってきたのではないですか。
「そうですね。少しずつですが新極真会の一員として、認めていただきつつあるのかなとみなさんに感謝しています」

――入来建武選手とは、淑徳巣鴨空手道部で一緒だったと思いますが、どんな存在ですか?
「ひとつ上の先輩です。稽古の時は厳しいんですが、普段は面倒見がよく、可愛がっていただきました。尊敬する先輩です」

――岡﨑選手は、誰に聞いても〝真面目〟の評価でした。空手家にとってそれは大事なことだと思いますが、父親の教えがあったのでしょうか。
「はい。小学1年生の7歳から空手を始めましたが、礼儀については厳しく言われてきました」

――父・輝男さんは、奥村支部長の先輩にあたる存在のようですね。
「そう聞いています。極真時代に同じ道場で一緒に稽古していたそうです。父が分支部を任されていましたので、自分はそこで稽古をしていました」

――父とともに稽古していた人が、現在は師範です。不思議な縁がありますね。千葉南支部へ移籍して、どんな印象を持ちましたか。
「父から奥村師範のことは、『強さに関してはもちろんのこと人間としても信頼している』と聞かされていましたが、実際にお会いしてその通りだと思いました。また師範をはじめ道場のみなさんが優しく声をかけてくださって。稽古は厳しいんですが、そうしたちょっとしたことが本当にうれしかったです」

――仲間として歓迎されているんですね。奥村師範からは、どんなことを言われているんですか。
「空手の強さだけではなく、武道としての礼儀・礼節も大事だといつも指導していただいています」

――お父さんと同じですね。ですが岡﨑選手の礼儀正しさは、非の打ちどころがない気がします。
「いえ、まだまだこれからです。直すべきところは多いと思いますので、もっと修行していきます」

――日本代表となって、周りの反応はいかがでしたか。
「師範も父も、優勝したことはよろこんでくれていましたが、それと同時に『これからが本当の勝負だぞ』と言われました。日本代表の重みを実感しています」

――JFKO全日本大会は激戦区の軽量級で優勝しましたが、振り返ってみていかがですか?
「初戦は動きが硬かったですし、厳しかったです。研究されてくるのはわかっていましたので焦りはなかったんですが、思う通りに動けなかったです。本戦で決着する試合がなかったので、もっと稽古をしなければいけないと思いました。山本和也選手や前田優輝選手は勝負所で一気に攻めていました。自分もそうできるようになりたいです」

――決勝の秋元皓貴選手との試合は、彼がキックボクシングを主体に闘っていたこともあり、間合いが鍵を握っていたように思います。
「間合いは、ほかの選手と違いました。軽量級は前へ出て攻めてくる選手が多いんですが、秋元選手は一発一発をじっくりと出してきました。空手の間合いで勝負をかけようと思っていましたが、動きを見てその間合いで勝負しました」

――勝てば日本代表入りが確定でしたが心の葛藤はなかったですか。
「二日目に残った時点で、新極真会は自分だけでしたので、どんな厳しい試合でも自分が勝つと覚悟を決めていけたのが結果につながったと思います」

――プレッシャーはなかったと。
「プレッシャーはありましたが、奥村師範に指導をしていただく中で、日々の稽古から絶対に新極真会が日本代表にならないといけないと強く思ってきたことが、覚悟になりました」

――これまで弱気になったり、心が揺れる経験はありましたか?
「昨年のJFKO全日本や第30回全日本ウエイト制大会など負けた大会では、そういう部分があったのかなと思います」

――それが奥村師範との絆で、乗り越えることができたんですね。
「そうかもしれません」

――世界大会については、どんなイメージがありますか。
「小さい頃からビデオで見たり、会場に連れて行ってもらったこともあります。空手をやっている人にとって夢の舞台であり、選手なら誰もが目指す場所だと思います。その舞台に上がる身としては、最低限の目標として岡﨑が出てよかったなと思われるようになりたいです」

――海外の大きな選手といかに闘うのか注目が集まります。
「合宿では突きだけでしたが、落合光星選手や体の大きい選手と組手をさせていただき、ポジションの確認とか海外選手を想定した動きを学ぶことができました。試合でどこまで通用するかはわかりませんが、自分のような体の小さい選手に希望と勇気を与えられるように全力でがんばります」

――合宿で収穫がありましたか。
「前田優輝選手からは技術面はもちろんのことですが、とくに精神面の高さを感じました。基本稽古、ミット打ち、組手稽古とすべてにおいて気迫があり、とても勉強になりました」

――最後に世界大会へ向けた抱負をお願いします。
「普段の生活から自分に厳しくして、日本の王座死守に貢献できるように、死力を尽くしてがんばります」


新極真会について 新極真会で心極める
新極真会への入会者募集中 入会希望者の方へ